更新日:2015.08.08いつもと違う夏
更新日:2015.08.08
いつもと違う夏
暑い日は、夜の動物園に止めを刺す。
ということで、8月の毎週土日と14日はナイトズーラシアでお待ちしております。
さて、毎年ナイトズーラシアでは、ゾウ達にちょっと特別な夏ならではの餌をプレゼントしてきました。
今年も勿論プレゼントしますが、毎年同じでは味気ないので、今年は少し趣向を凝らしてみました。
ということで、先日のナイトズーラシア特別ガイドの様子を振り返ってみましょう。
いつも通り、スイカを設置します。ゾウの大きな体には負けますが、非常に大きなスイカです。
スイカの設置が終わりました。早速ゾウたちに食べてもらいましょう。
まずは年下のメスゾウ、シュリーから。
「ルンルン」と聞こえてきそうな軽やかな足取りで、そこにあるであろうスイカに向かっていきます。
が。
イメージしたものがそこになかったのか、はたまた見慣れないものを見てしまったのか。
「何アレ何アレ」とばかりに、びっくりして立ち止まってしまいました。
そうこうしている間に、年上のメスゾウ、チャメリーもスイカに向かっていきます。
シュリ「なぁなぁ、おねえちゃん何やアレ?」
チャメ「なんであんた止まっとんの。いらんねやったら先行くで~」
などという会話をゾウ語でしていたかどうかは定かではありませんが(少なくとも大阪弁ではないでしょう)、
チャメリーはシュリーを追い抜いて先にスイカに向かってしまいました。
シュリーの目線の先にあった見慣れない物とは…
真っ白なスイカ!
実は、今年はスイカを凍らせてみました。
あまりの冷たさに置いた途端周りに霜がついてしまい、真っ白になってしまいましたので、
シュリーはこれを見慣れないものとして認識したようですが、チャメリーには関係ありませんでした。
これだもの。
まるで世界のすべてからスイカを守るかのようにがっちりとキャッチ。
ラグビーとサッカーを同時にこなすゾウがいるらしい。
なんと2個目は前足で器用に蹴りながら、2つとも持って行ってしまいました。
しかしそんなチャメリーにも計算違いが一つ。
割れない…
割れない。
割れないっ!
カッチカチに凍らせたため、さしものゾウたち(というかチャメリー)も割るのには苦労したようですが、
無事にひんやり冷たいスイカを口にすることが出来ました。
シュリ「あれ、これいつものスイカやん。ウチにもちょうだいや」
チャメ「あんたビビッて逃げてたやんか…」
(※ズーラシアのゾウ達はインド生まれの横浜育ちです)
このブログを見て、
「アカン!静止画じゃ我慢でけへん!本物見せ本物!」と思われた方は、
ぜひとも8月毎週日曜日、ナイトズーラシアへお越しください。
(飼育展示第一係 太田真琴)
追伸(予告編?)
班長!冷凍庫でこのようなものを発見しました!
一体何に使うのか。8月毎週土曜日のナイトズーラシアをお楽しみに!