更新日:2016.01.30この木なんの木?
更新日:2016.01.30
この木なんの木?
さて、この木・・・。
なに使うのでしょうか?
直径は10cmぐらいで、長さは1.5mぐらい。
シラカシという木の枝です。
馬の大きさと比べてもわかるように、大きな枝ですね。
春太くんも興味津々。
なんとこの後、春太くんが放牧されてる放牧場に放り込まれました!!
忍び寄る黒い影!!
まさか、この枝でジャンプの練習でもするのか!?
いやいや、飛ぶそぶりすら見せません。
かぶりついていきました!
まさか!くわえて象みたいに運ぶ練習でもするのか!?
いやいや、持ち上げません。
一生懸命かじっています!
かじって・・・。
かじって・・・。
翌日
ちーん・・・
昨日までの面影がなくなってしまいました。
よーく見てみると、きれいに木の皮だけ剥がされていました。
草や木の葉を食べている動物の多くは、冬になると食べるものが
少なくなってしまいます。冬眠しない動物たちはその時に何を
食べて飢えをしのいでいるかというと、木の皮なんです。
「なるほど!ぱかぱか広場に餌がなくなったのか!」
いやいや、そんなはずはありません!在庫は十分ありますよ?。
それでは、なぜ木の皮を食べさせているかというと
一番の理由は・・・
暇つぶしです
馬は本来1日12?15時間ぐらい食べて過ごしている動物なのです。
普段与えている牧草は簡単に食べることができますし、栄養価も高いので
もし、1日12時間も牧草を食べ続けたら、あっという間に肥満になったり、
病気になったりしてしまいます。これでは馬の為にはなりませんね。
また、栄養価の高い牧草は、栄養は十分でも満腹感が得られないのです。
その為、馬たちはちょっと空腹気味。
そんな時、柵の外に美味しそうな草があれば、必死に食べようとしますよね?
そうすると・・・。バキッ!!っと柵を破壊されてしまうのです。
馬は体を傷つけてしまうこともありますし、人は修理しないといけません。
そこで役立つのが、この木の枝なのです!
「食べたい!!」という馬の欲求を満たすことができるのです。
木の皮なので、食べるのに時間がかかりますし、栄養価も高くありません。
なんて好都合なアイテムなんでしょう!!!
このように、人が飼育することで生じてしまう動物の欲求でも、人が少し
工夫することで、満たすことができたりするのです。動物たちの飼育方法
によるストレスを少しでも軽減する工夫ができればいいなと思っています。
最後になりましたが、もちろん木の枝もあげすぎはダメですよ。
本来は草を食べている動物なのですから・・・。
ぱかぱか広場 北川健史