更新日:2016.05.31モルモットのうんち
モルモットのうんち
今回はモルモットのうんちに注目します!
※前回の「うんちに注目してみよう!」はこちら
モルモットのうんちとは、一体どんなものでしょう?
モルモットといえば、草食動物。
草食動物のうんちの特徴は・・・
量が多く・・?
小さめ・・・?
うーん・・・
なんとなくイメージは出来ましたか?
正解がこちら。
茶褐色の細長いうんち(1cm程)を1粒ずつ出します。
観察していると、2~3粒を続けて出す事が多いです。
臭いは顔を近づけると少し匂う程度で、そこまで臭くはありません。
うんちをいくつか集めてみました。
大きさや形に微妙な違いがあるのがわかりますか?
写真では少しわかりづらいかもしれませんが、
丸みを帯びた俵型のもの・湾曲したバナナ型のもの、
の2種類に分けられます。
実はこれは、オスとメスの違いなんです。
丸みを帯びた俵型はメスのうんち。
湾曲したバナナ型はオスのうんち。
オスとメスでは、体のつくりが少し違うために、
うんちの形に違いが出るようです!
うんちを観察するだけで、オスメスの区別が出来るなんてすごいですね!
さてさて、このうんち、一体1日にどれくらいの数をするのでしょう。
ウマは、1度に20~30粒を12回ぐらいなので・・・。
計算上は300粒ぐらいかな?!
モルモットはどうでしょう?
数えてみました!!
1粒
2粒
3粒
・
・
・
1日のうんちの量、なんとっ190粒!
もちろん個体・その個体の体調によっても差はありますが、
ひとまず調査完了!! めでたしめでたし。
と、言いたい所なんですが・・・
モルモットのうんちは、これが全てではないんです!
え??
どういうこと?ケージに残っているうんちを全部数えたのに?
まさか、うんちが消えてしまったの?
そのまさかです!
うんちが消えてしまうんです!
一体どういうこと・・・?
ずばり「食糞」です!
そう、自分で食べてしまうんです!!
モルモットは定期的に肛門から直接、
みずみずしい小さな糞をして食べるのです!
なんでそんな事を??
実はこの小さな糞、盲腸便と言われる特別な糞なんです。
盲腸便とは、盲腸内の細菌により合成されたビタミンBなどが
含まれている糞のことで、モルモットたちはビタミンBやタンパク質を
摂取するために、1日150~200回程食糞するそうです。
食糞によって、再度消化吸収を行い、栄養素を取り入れるんです!
草を主食とする草食動物は、栄養価の低い草から栄養を吸収するため、
消化器官が巧みな進化を遂げてきたようです。
動物のうんちやうんちをしているところをよーく観察してみると、
今まで気づかなかった新しい発見がいっぱいあるかもしれませんよ!
ぱかぱか広場 池田