更新日:2016.11.05チャタロウ、ほな、またな。
チャタロウ、ほな、またな。
先月、2016年10月27日、レッサーパンダのオス、チャタロウが永眠しました。
生前の皆様よりのご愛顧、心より感謝いたします。
とても人懐っこい個体で、大好きなリンゴをねだって、
腰まで登ってくることもありました。
近い!
リンゴを食べている間は、しっかりと体を触らせてくれたので、ブラッシングをしたり、採血の練習をしたり。
ちゃんと腕も握らせてくれました(採血練習)。
展示場では、お気に入りの栗の木の上で、
熟睡。
と思ったら
遠くからでも給餌の気配に気づいていたことも。
体は小柄でしたが、とても活発。特に午後になると、展示場を所狭しと走り回りました。
あまりに元気で、望遠レンズでは全く追い切れません。
なぜ50-500㎜ズームレンズ+2倍テレコン(AF不可)など使ったのか。
そばを通るたびに、顔をのぞかせてくれます。
リンゴは?
はい、ありまっせ。
担当者相手でも、隙を見せすぎるのは野生動物としていかがなものか。
ま、毛づくろいを入念にするのは良いことですが。
あとでブラッシングもしたるからな。
寝室は、獣舎に入ってすぐの所にあったため、真っ先に朝の様子がわかりました。
たいていは、"パタパタパタパタ..."と、朝から走り回る音がすぐに聞こえてきたものです。
今でも毎朝、その音がするんじゃないかと錯覚します。
今、毎朝その音がしない、違和感がとてもさみしいです。
前日まで、本当に元気でした。本当に、突然に思えました。
あまりにも、突然いなくなってしまいました。
本当に、無念でなりません。
突然の訃報にもかかわらず、皆様から温かいお手紙や、大好きなリンゴ、写真、花束を、頂きました。
誠にありがとうございます。
チャタロウのいた寝室に、しばらくの間お供えいたします。
皆様、本当にありがとうございました。衷心より御礼申し上げます。
そして。
チャタロウ、ほんまにありがとう。
ほな、また。
飼育展示第一係
レッサーパンダ担当 太田真琴