更新日:2016.11.18秋の賜物~ちょっと臭う賜物...~
秋の賜物~ちょっと臭う賜物...~
随分寒くなってきました。紅葉も進み、景色がきれいですね。
ニホンザルたちも、寒い冬に備え体型や毛並みがムチムチ、ホワホワしてきました。
この時期イチョウ並木は黄色でとてもきれいですが、木の下には臭い銀杏もたくさん落ちています。
この銀杏、人間は食料として食べますが、ニホンザルたちも食べるのでしょうか...?
殻付き銀杏を頂いたので、ニホンザルたちに与えてみました。
今の時期、大人たちは恋の時期で朝晩ソワソワと落ち着きません。みんな顔やお尻を真っ赤にして追いかけあっています。
子ザルたちは、いつもと違った様子の大人たちになかなか構ってもらえず、小さい子同士で遊んだり、大人にちょっかいを出したりしています。
銀杏を与えてみると、案の定、遊び途中の子ザルたちが真っ先に寄ってきました。
いつも食べている、サツマイモやニンジンより気になる~!
食べかけの野菜を置いて、『それなぁに?』と言うように、銀杏を見つめてます。。。
新しいもの好きのフジ♀は、食べ物だ!と気が付いたようで、硬い殻を歯で割ります。
私たち人間も食べている部分、銀杏の実の部分です。色はきれいですね。
気になるのが、やっぱりにおい!何度も何度も嗅いでいました。
ちょっと食べましたが、においがダメだったのかポイッとされてしまいました...(=w=;)
初めて食べる銀杏は、子ザルたちには不評に終わってしまいました。。。
やっぱり臭かったからでしょうか?
人間も銀杏は好き嫌い分かれますもんね。私もあまり得意ではありません!
一説によるとイチョウは進化の過程で、主にサルなどの動物(種まで食べて消化してしまう動物)に実を食べられてイチョウが絶滅してしまうことがないように、サルが嫌がるような独特な臭いを出すようになったと考えられているそうです。
ニホンザルたちがちょっと躊躇したのが分かるような気がしますね。
今回は初めてを体験してもらいましたが、
今度はもう少し食べやすい、ニホンザルたちが喜ぶ食べ物を与えてみようと思います。
口直しに、サツマイモ!
(飼育展示係 西川)