更新日:2017.09.30馬の耳に念仏
馬の耳に念仏
馬の耳に念仏
【意味】人の意見に耳を傾けず、心に留めることのない様子
皆さん、国語の授業などで一度は目にしたり、耳にしたりしたことのある
ことわざではないでしょうか?
今回はこのことわざをブログで実証していきましょう!
馬の耳と言うぐらいなので、まずは耳のお話です!
音を聞く体の器官である「耳」。
馬の場合はどこについていて、どんな形をしているのでしょうか?
ついている場所は、頭の上!
もちろん人間とはついている位置も形も違いますね!
それでは、正面から馬に呼び掛けてみましょう!
「ゆうすけ!」
前から声を掛けたので当たり前ですが、こっちを見ていますね。
耳によく注目してみると、耳もこっちを向いていますね!
ここまでは、ごく当然のこと。
今度は、後ろから呼び掛けてみましょう!
「ゆうすけ!」
首も傾けて振り返ることもできますが、首を動かさずとも耳だけを動かして後ろの音を確認することができるんです!
聞こえる音の高さや低さは、他の動物と比べて人間とあまり変わらないと言われていますが、耳が筒状になっていること、さらに動かせることから、音を集める能力は人間より高いみたいです!
これは天敵を一早く見つけ、逃げる馬にとっては大事なこと!天敵が物陰から出すガサガサという音なども敏感にキャッチして、位置を特定することは人間より得意なようです!
では、耳が悪いわけではないことがわかったのですが、なんで「馬の耳に念仏」なんて言われるようになったのか?
それでは実際に念仏を唱えてみましょう・・
と思いましたが念仏は唱えることが出来ないので、興味がないであろうお兄さんの大好物の話をしてみましょう!
ゆうすけ、実は人間の食べ物にはカレーライスっていうおいしい食べ物があってね、白いご飯にアツアツのルーをかけて食べるんだよ!具材もたくさんあって・・・・
「その話、つまらなーい」と言わんばかりにそっぽを向いてしまいましたね。
馬たちからしたら念仏もカレーの話も、身に危険を及ぼす訳でもないし、おいしい餌がもらえる訳でもなく、全く興味のない話なのです。聞こえているけど反応しない、虫の鳴き声や雨の音など自然の中の音となんら変わらないのです!
聞こえていても、生きていく上で必要でなければ聞く耳も持たないようでした!
昔の人たちは、ことわざの語源にするほど馬の行動や習性をよく観察していたことを改めて実感させられました!
※語源には諸説ありますのでご注意ください
ぱかぱか広場 小林範史