更新日:2018.06.18アインありがとう
アインありがとう
2018年6月15日、雄のドール「アイン」が死亡しました。頸部にできた腫瘍による衰弱死でした。12歳と高齢でした。
よこはま動物園の雄の「ハチ」と雌の「ミナ」が宇都宮動物園に移動し、その2頭の間にアインは生まれました。その後、天王寺動物園で過ごしたのち、よこはま動物園に来ました。
アインはドローレスと相性が良かった為、ドローレスと同居をすることになり、最後まで共に過ごしていました。とても仲が良かったものの、残念ながら繁殖には至りませんでした。
(肉の取り合いをするドローレスとアイン)
悪性腫瘍の疑いはありましたが、高齢のこともあり、体に負担を掛けないように飼育することにしていました。
(元気に駆け回っている頃のアイン)
展示場では徐々に寝ていることも多くなっていきました。昨年末の冬はとても寒かった為、寝室に居たり展示場に出たり、アインの好きな場所に居られるように寝室と展示場の間の扉を開放状態にしていました。
天気が良い日の藁の上はアインのお気に入りの場所でした。
(藁の上でゴロゴロするアイン)
(顔から藁にダイブするのがアインの寝方です)
(もちろん寝室でも藁がお気に入りです)
耳も遠くなってしまったようで、帰る合図にも気づかないことも時々あり、ドローレスがアインを呼びに展示場に戻ることもありました。アインが死亡した日、アインが寝室にいないことに気付いたようで、ドローレスは寝室内を走りまわったり、私の方を見たり、展示場の方を覗いたりしていました。
弱っていく高齢のアイン、もうおとなになって落ち着いているドローレスとドラ、これから育っていく若いケーシー。この対照的な4頭のドールを同じタイミングで飼育したことは、たくさんのことを考え学ぶ機会になりました。この経験を今後も活かしていこうと思います。
アインを可愛がって下さった皆様、ありがとうございました。
ドール担当 わたなべ