更新日:2024.12.30今年最後のトンボ
更新日:2024.12.30
今年最後のトンボ
秋が終わり、今年のトンボの季節も終わったなーと思っていたらいつの間にか年が終わろうとしている昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
トンボの季節などと軽々しく書きましたが、俳句の世界では「トンボ」は秋の季語だそうで。
また、日本の古語では秋津虫(≒秋の虫)と呼ばれたそうです。
やはり文化的にも、トンボの季節は秋なのでしょう。
さて、そうはいっても11月も下旬になるとトンボが見られる頻度はずいぶん下がってしまいました。
今年最後に見られたトンボはこちら。
(実際には観察できたのみで撮影できなかったので、別日に園長が撮影したものを拝借しました)
マユタテアカネという、小型のアカネ属(いわゆる赤とんぼ)です。
オスの腹部の先端が鉤状に上向いているのが特徴です。
夏の後半から秋遅く、冬の始まりごろまでよく観察されます。
和名の由来は
頭部前面複眼の下に眉のような模様があることです。
ズーラシアではよく見かけるトンボですが、神奈川県では数が少ないようで要注意種としてレッドリストの指定を受けています。
12月1日が今年最後に観察された日ですが、来園者の皆さんの中にはこれより遅くトンボを観察された方もいらっしゃるかもしれません。
見始めははっきりしているものですが、見納めは案外意識から漏れることも多く、いつの間にかいなくなったと思ってしまいます。
皆さんは今年どんなトンボを見ましたか?
地域の生きもの保全P