更新日:2018.07.24キノボリカンガルーの夏
キノボリカンガルーの夏
みなさん、こんにちは!
今年の夏はとても暑いですね。動物園の動物たちもかなり暑さにやられています。
そんな中、キノボリカンガルーはこの暑い夏、どのように過ごしているのかご紹介したいと思います。
まず、キノボリカンガルーは生息地がパプアニューギニアと、国名を聞いただけでは暑さに強そう!!と思われてしまいますが、実はキノボリカンガルーは標高が高く霧が多い森林に暮らしています。そのため日本のような高温にはならず、キノボリカンガルーのいくつかの種は厚い毛皮を持っています。
また、飼育下でのキノボリカンガルーが快適に過ごせる温度は18度から27度と言われており、日本では春と秋がとても過ごしやすいように感じます。
しかし!!今年は梅雨明けが早く、いきなり気温が上がってしまったので、キノボリカンガルーも担当者もびっくり!
ではどうやってこの暑さをしのいでいるのでしょうか。
まずはこの写真をご覧ください。
この写真はタニです。なにかお尻に敷いていますね。。。一体これはなんでしょう?
別の角度から見てみると、
わかりましたか?
麻袋に保冷剤が入っています。タニもモアラもこれが冷たいとわかっているので愛用しています。
こちらはモアラ。毛のない足裏を冷やしていますね!
キノボリたち自身で体温を下げようともします。それがこちら。
これはモアラの前足ですが、濡れていますね。キノボリカンガルーのお隣にいるアカカンガルーも同じですが、自分で腕を舐めて濡らすことによって、気化熱で少しでも体温を下げようとします。
そして寝室にあるエアコンは、去年までは冬の暖房のためにだけ使用していたのですが、今年はさすがに夏の冷房としても使用することにしました。
ですので現在、一番気温の高い11時から15時までは涼しい寝室へいつでも入れるように展示場と寝室を自由に出入りできるようにしています。そのため、キノボリたちが展示場に出ている時間が減っています。
申し訳ございません。。。
そこで!申し訳ない気持ちでいっぱいの担当者からみなさまに、キノボリたちが日中寝室で過ごしている様子をお伝えしたいと思います。
まず夏の間に採れるトコロを食べて、おいしい顔をしているキノボリたち。
こちらはモアラ。
そしてこちらはタニ。
そして、今年は去年獣舎の近くに植えてもらったムクゲの花が咲いているので、おやつとしてあげています。
タニもモアラもムクゲの花を見せると目が輝きます。
モアラは食べるのが速すぎて写真がブレブレです!
花を食べ終わると、鼻に花粉がつきます。(モアラです)
こんな感じでタニとモアラは暑い夏も涼やかに過ごしております。
キノボリたちも担当者も早く暑さが過ぎないかなぁと思っていますが、まだ7月。
みなさまも暑さには気を付けて日々お過ごしください。
セスジキノボリカンガルー担当 坂上