更新日:2018.08.25飼育の心得
飼育の心得
以前のぱかぱか広場のブログ『こまめに水分補給を』で
紹介したニューアイテムを使って、モルモットたちが
たくさん水を飲めるようにしました。
前回のブログの最後に書いていた
「翌日には、あんなことに・・・」の続きです。
ちなみに前日の水を飲んでいる姿がこちらです。
しっかりと水分補給を出来るようになったので一安心だったのですが、
次の日に見た光景がこちらです。
ボトルが倒れている!!!
夜の間は、鍵をかけているので外からの侵入者はいないはず。
ということは、このモルモットたちの中にボトルを倒した張本人が
いるということになりますね。
上に登ったりすることは出来ないので、飲み口を取り合ったり、乱暴に飲もうとしているモルモットがこの中にいるはずです。
どのモルモットかな?
このモルモットかな?
これだけモルモットがいると誰が犯人かなんてわかりません。
犯人捜しはそんなに大事なことではないです。
飼育員の僕らにとって大切になってくるのが、このボトルが倒れないように対策をすること。
今回は、このようにゴムバンドで留めて転倒防止にしました。
もちろん、翌日には一本も倒れずしっかりと留まっていました。
これで一件落着!!!
留めてあげたら乱暴なモルモットでも大丈夫!!!
飼育員と動物たちはこういったイタチごっこをしているのです。
(今回はイタチじゃなくモルモットですけどね。)
動物たちに新しいアイテムを作る時や使ってもらう時に
普段から大切にしていることが2つあります!!!
まず一つは、「動物の特性を知ること」です。
その動物がどんなものを食べるのか、どんなところに棲んでいるのか、どんな体の構造をしているのかなど、わからないことは、動物の専門書で調べています。時には英語で書かれた論文を読むこともあります。このブログを読んでいるみなさんも、本や図鑑を読んで知識をたくさん身につけることは大切かもしれませんね。
次に、「動物をよく観察すること」です。
本に書いていた情報と見比べてみたり、観察したりすることで発見できることもたくさんあります。同じ動物種だって個体差があるかも知れません。勉強だけでは気づけないことがたくさんあります。本物を見て初めて知れることはたくさんあります。
つまり、「よく知り、よく見る」。この二つの意識がとても大切になっているのです。
アイテム作りだけではなく普段の飼育管理にも大切な意識かもしれません。
もちろん私も一流の飼育員を目指して、鍛錬の日々です。
ぱかぱか広場 小林範史