更新日:2018.10.25【結果報告】大人のための参加型企画「あなたと一緒に考える、チンパンジーの森の未来」
【結果報告】大人のための参加型企画「あなたと一緒に考える、チンパンジーの森の未来」
9月に実施しました、大人のための参加型企画「あなたと一緒に考える、チンパンジーの森の未来」。
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
結果を随時更新してきましたが、今回まとめの結果報告をさせていただきます。
【実施内容】
期間:9月1日(土)から10月1日(月)まで、31日間
(9月30日までの実施予定でしたが、団体の参加希望がありましたので1日延長しました。)
実施時間:各日9:30~16:30(開園から閉園まで)
対象:13歳以上
実施場所:アフリカの熱帯雨林 チンパンジー展示場周辺(チンパンジーの森)
参加方法:
①チンパンジーの森 屋内展示場前に置いてあるミニ冊子を受け取る。(常時設置)
②パネルを読む前に、まず投票。
あなたが思う「チンパンジーを絶滅から守るために、一番最初に解決すべき課題」に、冊子表紙の「ワーク前」投票用紙を切り取り、箱に入れる。
③チンパンジーを観察しながら、観覧通路に設置されたパネルを読み、チンパンジーが生息する森に関わる様々な人のパネルを読む。
④気になることを冊子にメモする。
⑤すべての読み終えた後、冊子裏表紙の「ワーク後」投票用紙を切り取り、その時あなたが思う「チンパンジーを絶滅から守るために、一番最初に解決すべき課題」にもう一度投票する。
パネルで登場した人々:木材会社の社長、村の女性、森のきこり、チンパンジーの研究者、村の子ども、トラッカー(研究者のアシスタント)、観光客、森林管理官、密猟者の10名
下記は、一部抜粋です。
【最終結果】
冊子配布数:520冊
投票数:ワーク前 281票(投票率54.04%)、ワーク後 242票(投票率46.54%)
投票結果:
【まとめ】
ワーク前と後で投票結果が変わっているのがお分かりいただけるでしょう。
ワーク前、つまりチンパンジーの森に関わる人々のことを知る前では、チンパンジーを絶滅から守るためにはまず「生息地の確保」をしなければならないと考えた方が全体の42.7%を占め最も多かったのに対し、ワーク後では「現地の雇用確保」が全体の24.4%で最も多く、「現地の人々の教育」19.4%、「生息地の確保」18.6%と続きました。
ワークを通して、チンパンジーの森には様々な人々の様々な課題が複雑に絡み合っているということがご理解いただけたのではないでしょうか?
「1つに決められない」と思われた方もいらっしゃったのでは?
チンパンジーの森にはたくさんの人々が関わっています。
チンパンジーの森は、チンパンジーだけの森ではなく、関わる人々をはじめ様々な生き物にとっても大切な森なのです。
チンパンジーだけを見ていては、対立や軋轢を生むばかりで問題や課題はなかなか解決しません。
今回の企画では、最後に2枚のパネルを掲示しました。(クリックでPDFダウンロードできます)
チンパンジーの森の未来は、みなさんの未来でもあります。
どうしたら持続可能な未来に向かっていけるのか、みなさんで一緒に考えていきましょう。
(飼育展示係 川口)