更新日:2019.08.04ツバメ、ツバメ、ツバメ...
ツバメ、ツバメ、ツバメ...
動物病院では、何らかの理由で市民の方から保護された野生動物たち(傷病鳥獣)が暮らしています。
今回は、家の軒下にも巣が作られることがある、お馴染みの "ツバメ" を紹介したいと思います。
エサはミルワームなどの虫を与えています。自分でエサを食べられない個体は、30分から1時間おきにピンセットを使ってエサを与えます。お腹が空いていると、自分から口を開けます。(今はいらないみたいです...)
↓虫が嫌いな方、ごめんなさい...
エサとなるミルワームも、病院でプリップリの程よい大きさになるまで育てているんです~
小さなケージで止まり木に止まる練習もします。最初は下の段に止まるのもやっとですが、上手くバランスが取れるようになると、自分から上の段へ挑みます。
自分でエサを食べるようになり、止まり木にもしっかり止まれるようになったら、大きなケージへ移動します。
上のケージの2.5倍くらいの大きさのケージです。
止まり方も様になってきました!
ある程度飛び回ることもできるケージなので、よく羽ばたいている姿が見られるようになります。野生へ戻るまであと少し...!
エサを食べ、飛び回り、健康に問題がなければ、病院の外にあるリハビリケージへ移動します。
ここはもっと広く、屋根も高い部屋になっています。
いきなりとても広いところに出すのは心配なので、最初は、大きなケージごとツバメも移動し、部屋の中で様子を見ます。
ケージの扉は開けたままにし、ツバメたちのタイミングで外に出られるようにします。
しばらくすると(次の日になることもあります)、広い部屋の一番高い所にある止まり木に並んでいました!
この部屋で変わらず元気に過ごすことが出来るようになれば、いよいよ野生へ戻すことになります。
今年度もすでに10数羽ほど放野しました。(上の写真に写っているツバメたちもすでに野生に戻っています)
野生に戻っても、たくましく元気に生きてくれることを願うばかりです!!
(飼育展示係 渡邉 順)