更新日:2019.08.09突然のお別れ
突然のお別れ
先日、お誕生日のブログを書いたばかりでした。
「これからも元気に長生きしてもらうため、デールの健康を第一に考え、お世話していきたいと思います。」と。
ですが、突然デールを失ってしまいました。
ゆっくりのんびりもっともっと長生きしてくれると思い込んでいました。
その日の朝、デールは巣箱の中で横になっていました。
前日は時々巣箱から出てきていたのですが、なかなか体が起こせないように見えました。
しかし、午後レッサーパンダ舎に戻ると、外に出てきており、敷いていた竹の葉の上に横になっていました。
声をかけると、辛そうにも見えましたが、顔をこちらに向けてくれました。
ああ、もうすぐかな...
具合が悪くなったのは7月上旬。
治療をしなければならないけれど、どうすれば負担を最小限で行えるか、どうすれば恐怖を抑えられるか...
毎日、先輩、上司、獣医さんと相談しました。
治療後は巣箱に入って出てこなくなるタイプの個体もいますが、デールは人の手で育てられたからでしょうか。しばらくすると巣箱から出てきて飼育員の通る通路側の扉の前で座っていたり、寄って来てひざに乗ってくることもありました。
最後は外に出てきて、竹の上でこちらに顔を向けて...
最後までこちらの声に反応してくれたデール。
生後19日
生後69日
2003年からスタートした「デールの体操教室」
2008年(7歳)
7月26日、食欲を失っていたデールが自分の意志で竹の葉を食べた時、嬉しくて思わず写真を撮りました。
自分から餌を食べたのはこれが最後でした。
18年と1カ月。最後までよくがんばったね。
私を何度も何度も笑顔にさせてくれました。ありがとうデール。
飼育展示係 永井
*献花台のお知らせ*
8月9日(金)~19日(月)まで、デールとのお別れの場としてアマゾンセンターに献花台を設置します。