更新日:2020.08.01今更だとは思いますが
今更だとは思いますが
皆さん、こんにちは
突然ですが、ズーラシアにいる2羽のオオワシの愛称をそれぞれご存じでしょうか?
展示場前に表記していないわりには、意外とご存じの方が多いと感じていますが、どちらがどちらということは意外と知られていないなと最近になり思い始めました。
なので今回はオオワシの愛称と個体識別についてご紹介します。
2羽のオオワシの愛称は「ワシコ」と「ワシオ」と言います。
どちらがオスかメスかすぐにわかりますね!
一般的にオスの方が体の大きな種類が多いですが、オオワシはメスの方が体が大きいです。
上の写真では、左がメスのワシコ、右がオスのワシオです。(並ぶと大きさの違いがわかりますね。)
ワシコは頭の大きさに対してくちばしの割合が大きく、体が大きいのが特徴です。
ワシオよりは大胆な性格をしておりフェンス越しに近づいても警戒音を発することもなくこちらをジーっと見ていることが多いです。
ワシコはよく中央の大木の上の方にいることが多いです。
ワシオは非常に美しい顔立ちをしています。
野生由来で、右目を怪我したため保護されました。
猛禽類にとって片目が不自由ということは「見える範囲が半減する」以上の影響があります。
完全に見えていないかどうかはわかりませんが、野生復帰は困難と考えられるため当園にやってきました。
野生由来なこともあってか、比較的警戒心が強いため急に動くものを見ると驚いて声をあげることが多いです。
ワシオは活発な面があるため、展示場のいたるところで見ることができます!
ちなみに中央の大木の一番上がワシオの緊急避難場所です。
雨が強い時や何かが気になり不安になった時はこのように体をかがめてじっとしています。
そして気になる2羽の関係性ですが.........
ん~~~~~~ なんともいえない距離感ですね。
仲が悪いことはなく、2羽で一緒にいるところも見かけることもあります。
しかし、ワシオからワシコの近くに行くことはあってもワシコからワシオのそばに行くところはあまり見たことがありません。
一緒にいたとしても
ワシコはどこかへ行ってしまい、取り残され・・・。
しかし、負けじと追いかけて
ワシコの近くに行きました。
後ろからジーっと見つめるワシオ。
ワシコがサバサバしているのか、ワシオがワシコのことを大好きなのか、真相はわかりませんが、それぞれが違った性格をしているのは間違いありません。
人間に当てはめてみるとワシオはワシコの尻に敷かれている感じがしますよね!
ワシコとワシオにぜひ会いに来てください!
2年目飼育員 脇田