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更新日:2025.01.04ご新規さんいらっしゃい

更新日:2025.01.04

ご新規さんいらっしゃい

地域の生き物保全Pの活動が始まってから3年が経ちました。

 

トンボの調査では、2024年に初めて確認された種もありました。

20年近く前に有志で調査していた職員の記録や、ズーラシアを造る前の調査でも確認できていなかった全くの新顔です。

IMG_2322.jpg

サイズが比較的大きく、「目と目が少し離れている(両複眼が接していない)」ので、サナエトンボ科の一種であろうと推察されます。

IMG_2317.jpg

この写真は特徴的ですね。「オナガサナエ」という種のトンボです。

 

いやトンボの尻尾、どれも長いやんけ!

 

と読みながらツッコまれた方もおそらくいらっしゃるでしょう。

しかし実は、昆虫のこの部分、

腹部.jpg

ここは、腹部と呼ばれます。長いですが尻尾ではないのですね。

 

この場合の「オナガ」の指す「尾」はどこかというと

尾部.jpg

ここですね。

オスのこの部分(尾部付属器というそうです)がこのように非常に大きいことがこの種の特徴です(メスにはこれはありませんので、意外と種判別が難しい気がします...)。

 

他のトンボと比べてみると、例えば先日ご紹介したマユタテアカネの「腹部の先端」は

20230828シマエラ舎付近、マユタテアカネ♂.jpg

このような感じですので、いかにオナガサナエの「尾」が長いかご理解いただけると思います。

 

さて、2024年に初めて確認されたオナガサナエ。

実は神奈川県東部ではあまり見られず、西部ではわりと普通に確認できる種のようで、今後も市内ではなかなか見られないかもしれません。

 

もし今後大きめのトンボを見つけたら、腹部の先端をそっと確認してみてください。

 

 

地域の生き物保全P