更新日:2025.01.04ご新規さんいらっしゃい
更新日:2025.01.04
ご新規さんいらっしゃい
地域の生き物保全Pの活動が始まってから3年が経ちました。
トンボの調査では、2024年に初めて確認された種もありました。
20年近く前に有志で調査していた職員の記録や、ズーラシアを造る前の調査でも確認できていなかった全くの新顔です。
サイズが比較的大きく、「目と目が少し離れている(両複眼が接していない)」ので、サナエトンボ科の一種であろうと推察されます。
この写真は特徴的ですね。「オナガサナエ」という種のトンボです。
いやトンボの尻尾、どれも長いやんけ!
と読みながらツッコまれた方もおそらくいらっしゃるでしょう。
しかし実は、昆虫のこの部分、
ここは、腹部と呼ばれます。長いですが尻尾ではないのですね。
この場合の「オナガ」の指す「尾」はどこかというと
ここですね。
オスのこの部分(尾部付属器というそうです)がこのように非常に大きいことがこの種の特徴です(メスにはこれはありませんので、意外と種判別が難しい気がします...)。
他のトンボと比べてみると、例えば先日ご紹介したマユタテアカネの「腹部の先端」は
このような感じですので、いかにオナガサナエの「尾」が長いかご理解いただけると思います。
さて、2024年に初めて確認されたオナガサナエ。
実は神奈川県東部ではあまり見られず、西部ではわりと普通に確認できる種のようで、今後も市内ではなかなか見られないかもしれません。
もし今後大きめのトンボを見つけたら、腹部の先端をそっと確認してみてください。
地域の生き物保全P