更新日:2020.01.21いってらっしゃいジルコ
いってらっしゃいジルコ
昨日、2020年1月20日
ズーラシアのチーター、ジルコ(オス・7歳)が広島市安佐動物公園へと出園しました。
チーターは国際自然保護連合(IUCN)レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている種です。
非常に数が少なく、絶滅が危ぶまれています。
動物園の役割としてレクリエーションの場であることや教育の場であることは重要ですが、調査・研究と種の保存も非常に大切な役割です。
ズーラシアでは様々な方法を試みましたが、残念ながら繁殖には至らず。
国内、国外問わず多くの園と協力しながらチーターという種を守っていくために、今回ジルコはお引越しすることになりました。
ズーラシアでは4頭のチーターが暮らしています。
* ジルコ(オス・7歳)
* アスナロ(オス・7歳)
* エジプト(メス・7歳)
* サハラ(メス・7歳)
ジルコは4頭の中でも1番体が大きく、性格も活発で友好的です。
夜間、寝室内では糞をあまりせず、展示場や通路に糞をしがちなのも4頭のうちジルコだけです。きれい好きなのでしょうか・・?(笑)
非常に雄々しいオスで、メスに向かって鳴いたり展示場でもマーキングを頻繁にしていました。
しかし困ったことに、メスの前の通路を通るとメスのニオイを嗅ぐ時間が長過ぎてなかなか進んでくれないという一面も・・
展示時間に間に合わないので、ジルコを展示する日は他のチーターたちよりもちょっと早めに移動するようにしていました。それでも引っかかる、ハニートラップ・・(特にメスの尿のニオイ)
チーターの個別展示場に出る前に、メスの様子をチェックするジルコ。
ジルコはバックヤードでもよく鳴きます。
展示場ではこのようにガラス面前で座っていることの多いジルコですが、
バックヤードではエサの準備をしていると、鳴きながら動き回ってエサを要求していました。
とても愛嬌のあるジルコ。
南アフリカのアンバンダイクチーターセンターから2014年に来園して、約5年ズーラシアで過ごしてきました。
寂しくはなりますが、ジルコが新天地で活躍してくれることを願います。
安佐動物公園の皆様。どうかジルコをよろしくお願い致します!
そして最後に、ジルコファンの皆様。
温かいお言葉をありがとうございます!!広島でもジルコの陽気さを武器に、たくさん愛されることを願っています。これからもジルコをよろしくお願い致します!
アスナロ、エジプト、サハラのこともどうぞよろしくお願いします(^^)/
ありがとう、ジルコ!
いってらっしゃい!ジルコ!!
飼育展示係 鈴木(由)