更新日:2020.04.21真冬のある日
真冬のある日
みなさま、こんにちは!
どんなおうち時間をお過ごしでしょうか?
昨年度に引き続きオオミカドバト(現地名:ノトゥ)・カンムリシロムク・カンムリセイランの担当となりました。今年度もこの貴重な鳥たちのことを知ってもらえるようにブログをたくさん更新していきたいと思います。
「鳥かぁ。。」と思わずに、楽しく読んでいただければ嬉しいです。
本日は同居しているノトゥとカンムリシロムクの展示場で年末に起きたお話をしたいと思います。
2回に渡ってブログを書きますが、最後にはズーラシアの開園が楽しみになると思いますので是非お付き合いください。
以前、ブログでノトゥが新入りになりましたとお伝えしました。(以前のブログはこちら)
10月末にノトゥの新入りが来てからシロムク達にも変化がありました。
ノトゥが来て1か月半ほど経ったある日、突然シロムク2羽が闘争(ケンカ)をし始めてしまったのです。
こちらのシロムクはオス同士でしたが、それまではとても仲良く暮らしていました。
一方が周囲を警戒し、もう一方がエサを食べるなど協力しあっているように見えることもしばしば。
しかし、シロムクはとても縄張り意識の強い鳥です。特にオス同士では縄張り争いも激しく起こります。
飼育下では自分の止まり木を決めているという話も・・・
つまり、今回のケンカは新入りのノトゥが来たことによって、今までシロムクが縄張りとしていた止まり木をとられてしまったとか、鳥同士の距離が近くなってしまったとか、そういった今まで保たれていたバランスのちょっとした崩れによって起こった...と思われます。
仲良しだったのに・・・
と落ち込んでいる暇はありません。
可愛らしい見た目のシロムクですが、ケンカを始めると強い方が弱い方に攻撃を繰り返し、最悪の事態も起こり得るのです。そして、一度ケンカを始めてしまえば残念ながら仲直りすることはほぼありません。
弱い方を捕獲して安全なところで一度様子を見てからお隣の繁殖センターにお返ししました。
なぜ繁殖センター??
知っている方も多いかもしれませんが、ズーラシアにいるシロムクは繁殖センターから来ています。
今は繁殖センターで元気に過ごしていることと思います!
残った強い方はしばらく1羽で展示場にいることになりました。もしかしたらこの時期に来園されたシロムクファンのお客様は「1羽だったっけ?」と気づいた方もいたかもしれないですね!?
1羽になっても寂しがることもなく、毎日高らかと歌っておりました。。
寒さが身に染みる12月のことでした。
・・・つづく・・・
【飼育展示係 くわばら】