更新日:2020.04.26またまた新入り?!
またまた新入り?!
みなさま、こんにちは。
今日は前回のブログ、開園が楽しみになるお話の続きをしたいと思います。
12月から展示場のカンムリシロムクは1羽で過ごしていましたが、広い展示場にカンムリシロムクとオオミカドバト(現地名:ノトゥ)1羽ずつでは寂しいので、個体数を増やせないかと考えていました。
ですが、寒い時期の動物の移動は、捕獲して移動すること自体のストレスに加え、寒い中でヒーターの場所が分からなかったり、餌場の位置が分からないことで、さらにストレスがかかってしまう恐れがあるため、なるべく避けるようにしています。
そこで暖かくなってきた3月にカンムリシロムクの個体交換を行いました。
今までいたオスのところに新しい個体を導入することも考えましたが、一度闘争(ケンカ)に勝っている強い個体なため、新入りにも攻撃をしてしまう可能性があるのでこのオスは繁殖センターへ、代わりに2羽導入することになりました。
以前の2羽もケンカをするまではとても仲の良いオス同士でした。いわばマブダチのような関係だったのではないでしょうか。
さて、この度ズーラシアに来た個体はというと・・・
オスメスのペアです!
ズーラシアに来る前に繁殖センターで既にペアで暮らしていて、繁殖にも成功している2羽です。
展示場に移動してほどなく、2羽は寄り添い、いつも一緒に行動しているのが見てとれました。
しばらくして、10月末に移動してきたノトゥとの関係なども見るために長時間観察していると・・・
始めは柵に捕まってこちらを警戒しているようでしたが、
しばらくするとカンムリシロムク2羽はぴったりと寄り添ったり、オスがメスの羽づくろいをしてあげたりとなんだか良い雰囲気。
メスが離れるとオスは追いかけていき、くちばしでちょんちょんとちょっかいを出したり、ボビングディスプレイをしたり、
今度はメスがオスの羽づくろいをしたり・・・
羽繕いをする仲睦まじい様子は以前動画をアップしているので、よろしければそちら(Facebook、Twitter)もご覧ください。
オス同士では見られなかった距離感でずーーーーっとイチャイチャしております。とても仲良しです!
開園したら多くのお客様に実際に見ていただきたいものです。
そしてオスのカンムリシロムクはあまり物怖じしない好奇心旺盛な性格のようで、観察している私の目の前までやってきました。
観察場所は展示場の横にあるデッキの上です。このデッキに上がると鳥たちが普段過ごしている止まり木と同じくらいの高さになるので、とてもよく見えるのです!
まだお客様を見たことがないカンムリシロムク達が開園したらどのような反応をするのか分かりませんが、慣れてくれば同じようにみなさんの目の前にも来てくれるのではないかと思っています!
ノトゥとも良い距離感で仲良く過ごしています。
開園した暁には、ぜひ新入りの仲良しカンムリシロムクのペアを見に来てください!!
【飼育展示係 くわばら】