更新日:2020.06.30セスジキノボリカンガルーの尾事情
セスジキノボリカンガルーの尾事情
みなさん、こんにちは!
タイトルからして「ん???」という感じですよね。笑
今日はキノボリカンガルーならではの内容です!
ところでみなさんはキノボリカンガルーはどのような体勢で寝ると思いますか?
うつ伏せ?
仰向け?
正解は・・・
尾を下にして丸くなって寝る!でした。(上はタニ、下はモアラ)
モアラは伸びて寝ることもよくあります。
キノボリカンガルーは木の葉を食べては寝るを繰り返します。なので一日の中でこの体勢で座っている時間が長いです。
そのため自分の体重が尾の付け根にかかり、尾の付け根の毛がどうしてもすれてしまいます。
タニの尾の付け根です。一部すれて毛がないのがわかりますよね?
実はズーラシアのキノボリカンガルーだけではなく世界中の飼育下キノボリカンガルーにも共通しているようで、キノボリカンガルーの飼育マニュアルには「wear spot」と記載されています。
「wear」には「すり切れる」という意味があります。
飼育マニュアルにも皮膚病ではないので混同しないように!と書かれています。
皮膚病ではないですが、セスジキノボリカンガルーの特徴といえばやはり背中から尾にかけての模様です。
なので何とか綺麗な尾の状態を維持したいと思い、いつもキノボリカンガルーが過ごしている台の上に柔らかいマットを置いてみたり
冬は皮膚が乾燥するのでワセリンをぬってみたり
(ただのワセリンの写真でごめんなさい・・・ぬっている時の写真は撮れませんでした。)
すると、完全ではありませんが少し良くなってきました!
ただタニは今年14歳で長年のwear spotだからかあまり変わらず。
モアラは・・・
昨年の冬(一番尾の付け根がすれていた頃)
今現在(マットを置いたり、ワセリンを塗った後)
皮膚の露出が少なくなり、毛も少し生えてきました!
今は湿度もある時期なので状態が良くなってきたのだと思います。
ただ数か月経つと日本はまた空気が乾燥するので、どうにか良い状態を保っていきたいと思います。
以上、キノボリカンガルーならではの尾事情!でした!(1枚目タニ、2枚目モアラ)
セスジキノボリカンガルー担当 坂上