更新日:2020.07.03カンムリセイラン!待望のヒナ誕生☆
カンムリセイラン!待望のヒナ誕生☆
みなさん、こんにちは!
梅雨に入りじめじめじめじめ・・・気分もじめじめしていませんか?
本日はそんな気分もカラッと晴れるうれしいお知らせです!
以前、ブログでカンムリセイランが繁殖期に突入したとお知らせした際に最後に書いた「今年は実るといいなぁ!」という願いが叶いました!!!
(その時のブログはこちら!)
ズーラシアでは開園当初からカンムリセイランを飼育しており、繁殖にも成功していますが、近年はなかなかうまくいっていませんでした。
そこで昨年度は繁殖期が終わった夏ごろから繁殖のペアを見直し、いろいろな可能性を考えながら野毛山動物園の個体との入れ替えや飼育小間の変更、新たなペアリングなどを行いこの春を迎えました。
(野毛山動物園では現在、カンムリセイランの展示は行なっておりません。)
展示場ではまだ休園中だった5月20日頃からメスが巣台で卵を抱いて温める抱卵(ほうらん)を始めました。
カンムリセイランは抱卵や子育ては全てメスが行ない、オスは関与しません。
約26日間メスはほぼ飲まず食わずで抱卵をし、6月14日には小さくピヨピヨと鳴く声が担当者には聞こえており・・・
ついに6月15日、2羽のヒナの孵化(ふか)が確認できました!
ズーラシアが再開園してまもなくのことでした。
カンムリセイランの巣台は2mほどの高さにありますが、ヒナは孵化して1日ほどで巣台から地面に飛び降りて母親と行動を共にします。
6月15日の朝、巣台から降りてきた母親のおなかの下に2羽のヒナが隠れていました。
この母親は、過去に2度ヒナを立派に育て上げていて、その子どもたちは大きくなって今も元気に暮らしています。そのため、今回も子育ては母親に任せる自然育雛(しぜんいくすう)で行い、担当者はヒナの成長を見守ります。
また、展示場で孵化したため、父親であるオスも子育てには関与しませんがそのまま展示して様子を見ることになりました。
カンムリセイランはオスメスで羽の色や模様が違います。また、ヒナには小さいころだけの背中の筋模様があります。
ズーラシアの人気者、セスジキノボリカンガルーの背中の模様とおそろいです♪
この展示場でオス、メス、ヒナの姿が1度に見られるのは今しかみられない光景です。
ヒナは日に日に大きくなっています。
担当者が1日休んで出勤すると「また大きくなった」と感じるくらいです。
できるだけ小さいうちに、かわいらしい様子を多くのお客様に見ていただければ嬉しいです。
成長の様子は今後もブログで成長記としてアップしていこうと思いますのでそちらもお楽しみに!
ぜひお早めに!ズーラシアに遊びに来てください☆
※ズーラシアは現在入園者数を1日5000人程度に制限しております。HP等ご確認ください。
【飼育展示係 くわばら】