更新日:2020.07.20まるで、レギンスのような
更新日:2020.07.20
まるで、レギンスのような
皆さま、こんにちは。
今回はオオワシの体の一部分に着目してみようと思います。
それがこちら
脚に生えたこのフワッフワの羽毛です。
私は初めて見た時、レギンスや一昔前に女子高生の間ではやったルーズソックスなるものを連想しましたが、皆さまは何を連想されたでしょうか?
しかし、この羽毛は決しておしゃれのためではありません。
そして、どの鳥にもあるわけでもありません。
カモメを含めた他の鳥を見てみても.........
どの種類もオオワシほどおおわれているものはいません。
ではなぜ、オオワシはこんなにも羽毛で覆われているのでしょうか?
その答えはオオワシの生息地にあります。
オオワシは冬に日本に飛来する渡り鳥です。夏はオホーツク海沿岸やカムチャツカ半島といった日本よりも北の地方で暮らします。
冬の北海道は厳しい寒さで知られていますが、オオワシはもっと寒い地方から越冬するために日本の北海道や東北地方にやってくるのです。
当然、寒さに適応できるよう体も進化しました。空を飛ぶために細く、軽くなった脚は血管から熱が放出されやすいです。そのため、熱が逃げないよう脚は羽毛に覆われていると言われています。
よく観察してみると、分厚さやフワフワ加減には個体差があるようです。
この脚の羽毛は冬場はもちろん暖かいのですが、夏場は少々暑そうな気がします.........
そんなオオワシが夏の暑さを乗り切るためにしている行動があるのですが、実はまだ私も見ることはできていません。
いつかその姿を見て、皆さまに発信できたらと思うのでご期待ください。
2年目飼育員 脇田