更新日:2020.09.17ライオンのソラが出園しました② ~当日の様子と思い出~
ライオンのソラが出園しました② ~当日の様子と思い出~
Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
前回のブログに引き続き、ソラの出園当日の様子をお伝えします(。・ω・。)
2015年4月22日に全面開園したアフリカのサバンナゾーンですが、ライオンの出園は初めての出来事...!
以前、シンガポールからインドライオンのバドゥリがズーラシアにやって来た時の輸送箱を使用することにしました。
この輸送箱の重さはなんと約350kg!
そしてソラの体重は約190kg!
合わせるとかなりの重量です。
ライオン舎からトラックに積むまでは通路が狭いので、人力で運び出す必要があります。
アフリカのサバンナゾーンの他の動物の担当者、ヒトコブラクダ担当者のマッチョな飼育員にご協力いただきました(`・ω・´)
念のためインドゾウ担当者からもフォークリフトをお借りして準備万端!
トラックが来る前に、早速ソラを輸送箱へ!
怖がることも驚くこともなく、練習通りに輸送箱に入りました。さすがはソラ!!
重い扉を閉めるのはマッチョなシマウマ・エランド担当者にお任せしました。
さすがに箱の中に入るとビックリしたのか、少し箱が揺れましたがすぐに落ち着いたようで中で座っていました。
トラックが到着し、頼もしいマッチョ飼育員たちのお陰でフォークリフトを使用することなく、とてもスムーズに積み込みが完了しました。
ソラとフラビアは繁殖には至らなかったものの、ソラはズーラシアでは存在感の大きなライオンでした。
例年、夏のナイトズーラシアでは大活躍のソラ!
屋上から餌を投げると見事にジャンプしてキャッチしてくれる様子がお客様から大好評でした!
クリスマスのイベントでも非常に迫力満点の姿を見せてくれました。
穏やかな性格なので、体重測定もハズバンダリートレーニング行っていた採血もズーラシアのライオンの中で1番スムーズ!
カブトムシとも仲良く(?)なりました。
ソラとフラビアの同居をするようになってから、何より一番の変化は、フラビアの性格や行動が目に見えて変わったことでした。
フラビアはかなり神経質な性格で、以前はバックヤードに飼育員が複数人いるだけで怖がって寝室に帰ってこないほどでした。
イベントなんて尚更です!わくわく裏側ウォッチング等、たくさんのお客様がライオン舎に見学に来られる際はパニックを起こしてしまう状況なので、イベントがある時は屋内運動場に放飼したりなどの工夫が必要でした。
もちろん、ハズバンダリートレーニングもできませんでした。
しかし、ソラとの同居を始めてからは、フラビアは非常に積極的な行動をするようになりました。(詳しくはこちらのブログをご覧ください。)
科学的な検証をした訳ではないので断言はできませんが、日々ライオンたちの様子を観察している担当者から見ると、ソラの穏やかな性格がフラビアに自信を持たせてくれたのではないかなと感じる部分があります。
フラビアからはたまにソラを噛んだり、ネコパンチをすることはありますが、担当者が観察している中ではソラからフラビアに対しての攻撃は基本的にはないのです。そして、繁殖行動も一度もありませんでした。
給餌の際も、フラビアが先です。
横でフラビアが餌を食べていても、ソラは邪魔をすることなくただただ見ているだけなのです。
ちょっぴり不思議な関係性の2頭ですが、同居をすることによって少なからず何らかのプラスの変化があったことは確かでした。
繁殖に至らなかった事は残念ですが、2頭の同居は無駄ではなかったと感じています。ソラありがとう!
それでは皆様に良いお知らせが出来ることを願って...♪
いってらっしゃい、ソラ!!!(@^^)/♡~~~
飼育展示係 鈴木(由)