更新日:2021.11.01キリンの出産のお話~エマの出産編~
キリンの出産のお話~エマの出産編~
みなさんこんにちは。
先日の記者発表やブログを見てすでにご存じの方もいるかもしれませんが...
9月24日と10月3日にキリンの赤ちゃんが誕生しました(^^)/!
(前回のブログはこちら「祝☆キリン誕生!」)
9月24日生まれの赤ちゃんの母親はエマ、10月3日生まれの赤ちゃんの母親はカルメンです。
赤ちゃんの性別はどちらともオスでした。
☆今回のブログではエマの出産の様子について紹介します☆
9月24日生まれの赤ちゃんと母親のエマ(9月25日撮影)
キリンの妊娠期間は約15ヶ月。エマの出産予定日は2021年10月2日でした。
しかし、エマが第一子のエミリーを出産したのが妊娠436日目ということもあり、今回も出産が早まる可能性が高いと考えていました。
9月中旬にはいつ産まれてもおかしくないとそわそわしていた担当者たち(*_*;_)、
お休みの日も全く落ち着きません笑
エマの行動に大きな変化があったのは9月24日に日付が変わってすぐでした。
部屋の中で落ち着かず、後ずさりを繰り返したり、部屋を回るように歩く様子が監視カメラの映像で確認できました。
朝、担当者が出勤した際には落ち着きを取り戻した様子もありましたが、その後また落ち着きがなくなり、いつもだったらすぐに食べ始めるルーサン(マメ科の牧草)も食べません。
そのため出産が近いと考え、産室で様子を見る事にしました。
その後、エマの様子を心配しながらも、あまり気にしすぎてはエマも落ち着かないと思い、監視カメラの映像で確認したり、作業しながら遠目に見守っていました。
そして、11時30分頃赤ちゃんの足が出てきました。
「エマ 頑張れー!!」
この時は応援する事しかできませんが、エマも産まれてくる赤ちゃんも無事である事をただただ祈りました...。
12時28分 赤ちゃんが産み落とされました。
赤ちゃんが産まれてからも、ちゃんとエマがめんどう見てくれるか、赤ちゃんが立ち上がれるか、お乳は飲めるかなど心配ごとはたくさん...。
まだまだ安心できません。ですが、そんな担当者の心配をよそにエマはしっかり赤ちゃんを舐め、立ち上がるのを見守り、お乳の場所を赤ちゃんに知らせるような様子も見られました。
そして授乳もしっかり確認。
「エマお母さんすごい( ;∀;)本当にありがとう」
そんな気持ちでした。
今回のエマの出産では運良く担当者が2人とも立ち会う事ができ、とても貴重な経験をしました。
改めて、エマありがとう。エマの赤ちゃんも無事に産まれてきてくれてありがとう。
その後もしっかり世話をしているエマ、子どももすくすく成長しています。
カルメンの出産編はまた次回...♪
飼育展示係 下ノ村