更新日:2021.02.19ケープハイラックスの体重測定
ケープハイラックスの体重測定
ネズミじゃないよ!
ハイラックスだよ!
みなさん、こんにちは。
突然ですが、前回までのおさらいです。
この写真の個体は誰でしょう?
答えは最後!!
今回は、ケープハイラックスの健康管理と体重測定について質問をいただきましたので、お答えしたいと思います。
ケープハイラックスの体重測定は、簡単ではありません。
例えばキリンの場合、バースケールと呼ばれるはかりを使っています。バースケールが設置されている場所にキリンを誘導し、体重を測定しています。
このように、ほとんどの動物は体重計に誘導あるいは、ウサギなどの小動物は人が乗せて測定をすることができます。
一方でケープハイラックスは、警戒心が強く、体重計に誘導することがとても難しいです。
ズーラシアで飼育しているケープハイラックスは臆病な性格のため、飼育員が扉の鍵を開けただけで逃げていきます。
その状態では体重測定はできないので、誘導しない方法を考えました。
それは、「体重計を展示場内に置き、監視カメラで確認する」方法です。
↑写真上には監視カメラが写っていませんが、普段はカメラを設置して撮影をしています。
体重計の上にエサを置き、ケープハイラックスたちが自分から乗るのを待ちます。
お客様のいない休園日に体重測定をしていますが、時々開園日にもしていることがあります。体重計に乗っている姿を実際に見ることもあるかもしれません。
上の写真は板だけを置いている様子です。これは板になれさせるという意味で普段から置いています。
しかし、この方法にはある問題があります。それは、同じ個体しか体重計に乗らないということです!
リーラ、テテ、ベイク、チーズが乗っているところを今まで見たことがありません。これではほかの体重が測れない!
飼育員の奮闘はまだまだ続きます...。
それでは最後に、最初の写真のケープハイラックスの答えを発表したいと思います!
答えは「トロロ」です!みなさま、分かりましたか?
次回からも、時々名前当てクイズを出したいと思います!
飼育展示係 矢向