ちょっと動いてもらおうと思って・・・

野生のトラは、獲物を求めて気の遠くなるような移動をしたり、なかなか狩りが成功せず、何日も餌が食べられないことも普通です。

しかし、飼育下のトラは何の苦労もなく、餌を食べる事が出来ています。

せめて、少しは探す行動や、行動のレパートリーに「立ち上がる」という行動を加えようと思って、餌を置く位置に工夫を加えてみました。

これは、メスのデルの基本的な餌で、馬肉と鶏頭を中心に、レバーやハツ。鶏ガラなどが含まれています。

この餌の一部を、ちょっと高い場所に置くことにしたのです('ω')ノ

サブ運動場から戻て来たデルは、いつもの様に、床に置かれた餌から食べ始めました。

鶏頭は残っていますが、他の餌はだいたい食べ終え、デルは高い位置に置かれた餌に気付いたのでしょうか？　餌のある方を見つめていますね！

立ち上がって餌を確保したデル。

流石に、立ったままでは食べる事はなく、咥え餌を床上に下ろし、そこで食べていました。

その後も、振り返るように上方を見つめて・・・

餌を咥えて着地。その後食べ始めるのでした・・・

その後も、狙いを定めて立ち上がって、流れるような一連の動作で、餌を確保していたデル('ω')ノ

ちょっと意地悪に見えるかも知れませが、これは少しでも退屈しないよう、生活向上のための一工夫何ですよ！

そうそう、少し前にアフリカライオンが内臓を残すという内容のブログがありましたが、ズーラシアの4頭のトラ達は、毎日ほぼ完食しています(*^^)v

飼育展示係

石和田　研二

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