更新日:2021.10.13お疲れ様、クリス。
お疲れ様、クリス。
先日のブログ「悲しいお知らせ」でお知らせしましたが、9月30日にアフリカタテガミヤマアラシのクリス(メス・2002年2月12日生)が死亡しました。皆様からたくさんのお心遣いをいただき心より感謝しております。
クリスは2003年4月7日にタータという個体と共に、福岡市動物園から来園しました。その後、2008年にタータが死亡し、2017年に同じく福岡市動物園からネイロ(2016年7月9日生まれ、オス)がやってくるまで、10年近く1頭で暮らしていました。
クリスとネイロを同居させることはできませんでしたが、最初からとても仲が良く、柵越しに毛づくろいをしあう姿がよく見られました。
18年5カ月という長い年月をズーラシアで過ごしたクリス。今回は私が担当し始めた2010年からの思い出を振り返り、クリスとのお別れとしたいと思います。
2010年 8才のクリス。まだ、血気盛んで、担当者はよく威嚇されました。
2011年 体重計に上手に乗れるようになりました。この頃から月1回の体重測定を続けていました。
2012年 チンパンジー舎から毎日届く日替わりおやつ。トマトは夏バテ時に活躍するクリスの好物のひとつでした。
2013年 雪が降ってもちゃんと外に出ていきます。「朝になると展示場に出る!」それがクリスの日課でした。
2014年 暑さ厳しい時は、日陰で地面にお腹を付ける「ぺったりポーズ」。足裏を見ることができるチャンスでした。
2015年 アフリカのサバンナゾーン開園記念のカウントダウンくす玉を割りました。クリスは完璧でしたが、担当者が先にくす玉を割ってしまうという大失態をした日もありました。
2016年 短く切った竹を与えると、なぜか必ず口にくわえて延々と歩き回っていました。
2017年 11月、福岡市動物園からネイロがやってきました。仲良しの2頭です。(手前:クリス 奥:ネイロ)
20018年 夏場だけ食べることができるクワ。好物でした。
2019年 切り株に前足をかけておやつタイム。この日のおやつは何だったのでしょう?
2020年 ネズミ年・お正月特別ガイドで5年ぶりにくす玉を割りました。この時は小さめのくす玉でした。
毎朝外に出ること、日向ぼっこをすることが大好きだったクリス。死亡した前日も、ほんの少しの時間、外に出て日向ぼっこをしていました。
皆様、長い間クリスをかわいがっていただき、本当にありがとうございました。
クリスがいなくなった翌日は、台風の影響で1日中強い雨が降っていました。
(飼育展示係:おぐら)