更新日:2021.11.02小鳥と木の実の不思議な関係
更新日:2021.11.02
小鳥と木の実の不思議な関係
ヒガシクロサイ展示場の入口付近(シマウマ・エランド舎側)にシダレエゴノキが植わっています。
10月になって垂れた枝に薄緑色の実がなったと思ったら、ヤマガラが毎日やって来るようになりました。そっと観察していると、ヤマガラはその実をくわえてどこかへ運んで行きます。インターネットで調べてみたら、ヤマガラはエゴノキの実を地面に埋めておいて餌が少ない時期になるとそれを掘り出して食べる貯食をするのだそうです。
エゴノキの実には「サポニン」という有害(薬効もあり)物質を含んでいるので大丈夫なのかと思って見ていると、実のまま運ぶ以外にも果実から露出したタネを枝から直接食べていました。果実ではなく、タネを食べているから大丈夫なんですね。
そして、実を地面に埋めておけば果実は分解されてタネが露出しますよね。また、食べ忘れたタネは発芽して成長して、やがて実を結んでヤマガラに餌を提供してくれるわけです(^O^)/すごいぞ、自然の仕組み!
実をゲット!これからどこかに運んで行きます。体の大きさから考えるとけっこうな重労働ではないかと...
なお「森の自然誌」というWebに詳しい話が載っていましたので興味のある方はそちらもご覧下さい。
http://uralowl.my.coocan.jp/nature/birds/html/bird_yamagara.html
飼育展示係 苦労犀(クロサイ)担当・板橋