更新日:2021.05.04カンムリセイランひなっこ成長記#12
カンムリセイランひなっこ成長記#12
みなさま、こんにちは!
人も動物も過ごしやすい陽気になってきました!
さて、終わりが近づいているひなっこ成長記ですが、第12弾です。
前回生後5か月が過ぎて尾羽に黒い羽が生えてきているのを発見し、ヒナはオスかもしれない!と勝手に予想していましたが・・・・
6ヶ月になり雌雄が確定しました。
結果は
・
・
・
・
メスでした~!!予想は見事にはずれました。。
オスであれば羽の色や模様が変わってくるはずなのですが、ヒナの羽は変わらず、母親と同じ模様のままでした。
あの尾羽の黒い羽はいつのまにかメスの模様になっていました。
そしてもうひとつわかったことは、ヒナの冠羽はまずオスのような白いふさふさになり、メスだった場合はそこから1本1本がしっかりとした羽に変わっていくということです。
こちらが4か月齢。ふさふさになってきました。
↓
7か月齢手前で白い薄皮のようなものが現れ始めました。
↓
この薄皮がとれることでてっぺんあたりが少しツンツンした羽になってきました。
体の羽の模様はまずメスと同様の茶色に黒い模様からオスの場合は黒に白い斑点模様に変わっていくので、冠羽は体とは逆の変化をするんですね。
私も初めてカンムリセイランの成長過程を見ているのでおもしろい発見がたくさんあります。
オスだったらどうなんだろう?と思うこともたくさんあり、オスメス両方のヒナの成長を見届けてみたいものです。
年が明けて1月5日、6日に展示場の止まり木を総取り替えする作業を行いました。
その際、ヒナと母親はいずれヒナが暮らすことになる獣舎内の部屋に一時的に移動しました。
母親がとても堂々としていて部屋まで誘導すると、ヒナも母親にくっついてあまり警戒することなく部屋に入ることができました。
すぐに餌も食べ、ヒーターの位置もしっかりと把握していつもと変わらずのんびり過ごしていました。
夕方餌を追加するために扉を開けると、2羽とも扉の前で「帰りますか?」なのか「餌待ってました!」なのかは分かりませんがこちらを見つめていました。
可愛い。
生後7か月を迎えた2021年1月頃にはだいぶ母親の大きさに近づいてきました。
↓(手前がヒナ)
この頃までは母親も穏やかで、こんなに大きくなってもヒナは母親からおいしいものをもらっていました。
くちばしから直接受け取ることは少なくなっていましたが、母親がくわえたものをヒナが欲しがるとそれをあげていました。
本当に面倒見の良い母親で、卵黄をヒナにあげる際に母親の前に落ちてしまっても母親は決して食べようとはせず、ヒナが食べるのを見守っていました。
しかし、この頃すでに1月中旬。
カンムリセイランの繁殖期は2月ごろからです。
1月の下旬に入ると母子関係に変化が見られるようになりました。
別れの日が近づいているようです・・・
今回はここまで!
【飼育展示係 くわばら】