更新日:2022.03.13ガウリーありがとう
更新日:2022.03.13
ガウリーありがとう
3月2日にインドライオンのガウリーがその生涯を終えました。21歳でした。最期は眠るようにして横たわっていました。
死亡する前日まで自ら移動して日なたぼっこをしたり、水を口にしたりしていました。これまで看取ってきたライオンの中ではもっとも安らかな最期だったと思います。肺や腎機能に問題があった可能性はありますが、老衰による死亡と判断しています。
これまで同腹の姉妹であったサティ、パールヴァティを飼育する中で挙がった問題や課題をガウリーの飼育に活かしてきました。担当する動物が死亡する時には、もっとできたことがあったのにと後悔することが多かったのですが、今回は悲しみ、寂しさと同時に、ありがとうという気持ちが自然と沸き起こりました。
ガウリーの生い立ちを少し紹介します。2000年6月3日誕生しました(父親ヨハン、母親ウーマ、同腹姉妹サティ、パールヴァティ)。
生後1ヵ月のころ
9頭の家族で過ごしていた日々
すっかり大きくなりました
2018年、ハズバンダリートレーニングにより採血ができるようになりました。
2018年にサティ、2020年にパールヴァティが死亡してからは1頭で過ごしていました。
昨年からは、展示場に出たがらず、獣舎で過ごすことも多くなりました。
エサを残しがちになり、骨付き肉など別メニューを与えたりしていました。
ガウリーに近寄ると、いつも立ち上がってあいさつしてくれました。
会えなくなるのはとても寂しいです。とはいえ、ガウリーの誕生に携わり、最期まで看取ることができたのは、貴重でかけがえのない時間でもありました。「いろいろなことを教えてくれたガウリー、本当にありがとう」
(古田)