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ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・マサイのおもてなし編~の写真

更新日:2022.09.18ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・マサイのおもてなし編~

更新日:2022.09.18

ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・マサイのおもてなし編~

Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
前回のブログ:ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・マサイとの出会い編~

☆★旅スケジュール★☆
1日目■日本発
2日目■ケニア・ナイロビ着
3日目■ニャクエリの森
4日目■ニャクエリの森
5日目■移動
6日目■マサイマラ国立保護区
7日目■マサイマラ国立保護区
8日目■マサイマラ国立保護区
9日目■移動
10日目■マサイマラ大学訪問
11日目■シェルドリック動物孤児院
12日目■帰国

早速、マサイ族のランカス家のエリックがニャクエリの森を案内してくれることになりました。

エリックとスヌーピー.jpg

マサイジャンプ.jpg

マサイ族の伝統的なマサイジャンプをして歓迎してくださいました(o´ω`o)

さて!まずは自分たちの寝床になるキャンプの設置です。

テント設営.jpg

2日間、テントで暮らします。

テント.jpg

水洗トイレはもちろんありません。

トイレ.jpg

ここは囲いのあるトイレがありますが、基本的には屋外排泄です。

シャワー.jpg

シャワーもないので、組み立てた簡易シャワーです。
そして資源は限られていますのでスーパーで購入した大量の水は、全て飲み水と食事に使用します。

シャワーの際は川から汲んで煮沸した水を使用しますが、川にもカバやワニが潜んでおり、慣れていない私たちにとって川に近付くのは非常に危険です。
ですので大量の水汲みと運搬作業は、現地のドライバーやマサイ族の方々にやっていただきました。

広い道.jpg

私が訪れた場所では、日本のような浄水設備もなく、井戸のような貯水設備もありません。バケツにひたひたに汲んだ水を頭の上に乗せ、重さに耐えながら女性や小さな子どもたちが何十キロも歩いて運びます。実際に何度もその場面に遭遇しました。

日中の気温も高く、ずっと動いていたので汗をかきました。そんな時、日本にいたらシャワーを浴びていたところですが、ケニアで過ごした日々では、シャワーを浴びるとせっかく何時間もかけて運んだ水があっという間になくなってしまうし、水が必要なのは自分だけではないので、節水に極限まで気をつかい、いかに普段恵まれた環境で暮らしていたのかと気付かされました。

マサイ族には、ほのかにミントの香りがする草のようなものを脇に挟んでいる人が何人がいて、シャワーを浴びなくてもこの草があればニオイ消しになると言っていました。

エルカンナと歯ブラシ.jpg

そしてこちらは歯ブラシです。
木の枝のようなものをナイフで削り、先を柔らかくしてブラシのような状態に手渡してくれました。

歯ブラシ.jpg

木の名前を聞くと"歯ブラシの木"と教えてくれました!笑
歯を磨く時も、コップ半分以下しか水を使うことが出来ません。ここでも水の大切さを痛感しました。

日本で当たり前にしていることも、ケニアでは簡単に出来ないことがたくさんあります。
" 野生動物の保全 " を考える中で、度々 " 社会情勢や社会問題 " などが挙げられます。普段日本で生活していると、どうしても身近に感じることが出来ない様々な問題が、ケニアでたった数日間過ごしただけで、直接体感し、考えることが出来ました。

ぜひ皆さまも動物園で動物を見たら、その動物がどんなところで暮らしているのか?そしてその暮らしている場所ではどんな人々が暮らしていて、どんな社会情勢で、どんな問題が起こっているのか?などと深く考えてみてください。

キャンプ.jpg

そしてキャンプの時間です!
私たちの旅には、現地のドライバースタッフだけではなく、キャンプ(調理専門)スタッフもいて、ケニアで過ごした数日間、ずっと行動を共にしました。

肉を焼くエリック.jpg

キャンプや食事の様子は、また続きのブログでお届けします(`・ω・´)お楽しみに♪



飼育展示係 鈴木(由)