更新日:2022.09.29うり坊成長日記 大台突破!かわいいの一歩先へ 編
うり坊成長日記 大台突破!かわいいの一歩先へ 編
1月12日生まれのひでお、体重が...生後8ヶ月を超えて...
200kgになりました(((o(*゚▽゚*)o)))
祝!大台突破!!!
お母さんのロコ(左)と並ぶとこの通り。
いやー、大きくなったな〜!!!!
夜間のビデオを見ている時、1頭だけで見ると、一瞬ロコなのかひでおなのかわからなくなる時があります・・・!2頭並んでいればまだ、大きさに差があるのでわかるんですけどね(^_^;)
毎日よく食べ、よく寝て、ぐんぐん成長中です♪
(またニンジンか、、笑)
さて、今日はマレーバクのちょっと真面目なお話を♪
マレーバクの妊娠期間は390〜400日とかなり長いです。そしておよそ、1産につき1子が生まれます。ロコの出産前の体重は390kg(!)
それなのに産まれてくる赤ちゃんは...およそ10kg。他の有蹄類と比較して、母親の体の大きさに対してバクの赤ちゃんの大きさはとても小さいのです。
こんなに妊娠期間が長いのだから、もう少し大きく産まれてきたらいいのになぁ、なんて思ったりすることもあったのですが・・・母親のお腹が大きくなればなるほど、母体の負担は増え、捕食者から狙われるリスクも高くなってしまいます。
そして、産まれてからの子どもの成長はとても早いです!
生後17日ごろには母親と一緒に採食を初め、生後2ヶ月で50kg、生後4ヶ月で100kgと体重もぐんぐん増えていきました。
ひでおは、他のマレーバクと比較して少し大きく成長していますが、この成長はマレーバクのスタンダードですよ。
マレーバクの子育ては、"小さく産んで大きく育てる"!
また、彼らはおよそ2千万年前からその姿形をほとんど変えてない原始的な動物と言われています。
マレーバクの赤ちゃんは、おとなとは全く異なるうり坊柄であることは以前お伝えしました。(その時のブログ:うり坊成長日記 うり坊柄の秘密は? )
成長と共にその模様は変わり、およそ3ヶ月ほどで親と同じツートンカラーに変わります。
単独で暮らし、一頭で子育てをする母親は子を小さく産み、子は保護色となる模様で産まれ、早いスピードで成長していく。
これが彼らの生存戦略です。そのおかげで、厳しい野生の世界を生き抜いてこられたんですね。
そんな厳しい環境を生き抜いてきたとされる彼らも、絶滅危惧種であり、野生での生息数は1500〜2000頭ほどしかいないといわれています。
一年以上の長い妊娠期間で生まれてくるのは基本的には1頭。性成熟までにおよそ2〜3年かかると言われています。
もし、彼らの生息する環境が悪化して、個体数が増えるスピードよりも減るスピードが上回ってしまっていたら・・・?
彼らが暮らす水辺や環境が、脅かされていないことを願うしかできません。(><。)
今回ひでおの誕生を機に、マレーバクに興味を持って下さった方、かわいいなと注目してくれた方、そしてこのブログを読んでくださっている皆様。
うり坊柄の赤ちゃんの頃からすると少しずつ注目度が薄れてしまっていることを感じている日々ではありますが(笑)これからも引き続きバクのことを発信していきますので、野生での暮らし、動物園での暮らし、その生態や特徴を気にかけてもらえますと幸いです(^ ^)
"かわいい"の一歩先へいってみませんか♪
そしてバクのため、野生で暮らす生き物たちのため、これからも彼らと共存するために、何か一つでも環境に優しいことをしてみよう!と思ってもらえたならとても嬉しいです♪
私は、すぐに食べるならなるべく期限の短い食品を購入するようにしたり、こまめに電気を消したり、給湯の温度をあまり高くしないように意識することができました!
今後は・・・ゴミの分別をなるべく細かくできるようにしたいと思います!
バクを見るたびに、なんで耳の淵は白いんだろうと日々謎が深まる担当者 矢口