更新日:2022.12.23ライム元気でね!!
ライム元気でね!!
みなさま、こんにちは!
どんどん気温が下がって急に冬がやってきましたね。
さて、11月22日にフランソワルトンのライム(オス)が日本モンキーセンターに出園しました。
1ヶ月も経ってしまいましたが、今日はライムとの思い出を振り返って、新たな旅立ちへのエールとしたいと思います。
ライムは本当に穏やかで素直な子でした。
他のフランソワルトンのオスたちは、獣舎の中に知らない人が来ると警戒したり、手を出してこようとしたりすることが多いのですが、ライムははじめましての人でも、穏やかに枝を受け取ったり、部屋を移動したり、展示場に出たりしてくれました。
そのため、フランソワルトンの飼育に少しでも関わったことのある職員の間では、ライムは優しい子!と共通の認識があり、愛されていました。
私は今年の4月から担当になりましたが、雨の日も、担当が普段と違う動きをした日もとても助けられていました。
そんなライムが怒るものは、ゴミ収集車。
獣舎で出たゴミを毎日回収してくれるのですが、その際に大きな音が出るため、それに張り合って扉を蹴ったり、ギーギー怒ったり。ライムが怒っていると「あ、ゴミ収集車が来たんだなぁ」と思っていました。
でもゴミの回収が終わると何事もなかったかのように葉を食べ始め、いつもの穏やかなライムに戻るのでした。
好きなものはゆで卵。
嫌いなものはセロリの葉とブロッコリー。
と好みがはっきりしているライム。
11月13日が誕生日には、ささやかなお誕生日会をしました。
ライムの寝室にいつもの餌と、少量のカキとハクサイを使って飾りつけ☆
9歳になりました!!
しかし、寝室に戻ってきたライムは普段と違う餌の置き方を不審に思ったのか、手を付けずに葉っぱから食べていました・・・・・・残念。
でも朝までにはきれいになくなっていました!!
展示場に出ていない日はサブ運動場で過ごしていました。
ライムの定位置はここ!
ここは他の獣舎やそこに来る飼育員が1番よく見える場所なのです。
いつもここに座って外の様子を観察していました。
サブ運動場でもインゲンやセロリなどの餌や枝を与えます。
小さな格子から上手に引き込んでくれるのです!
出園前日は展示場に出て、普段と変わらずのびのびと過ごしていました。
飼育員のとっておきタイムで紹介すると、ライムに会いに来てくだっさていた方やそうでない方も写真をたくさん撮ってくださっていました。
そして、出園当日。
いつもと変わらず朝餌を食べた後、無事に輸送箱に入り、日本モンキーセンターに向けて出発したのでした。
ライムがいた部屋に今でも朝の挨拶をしそうになります。
ライムはきっと出園先でもたくさんの人に愛されると思います。
そして、将来ライムの子が誕生することを心から願って楽しみにしています。
ライム!元気で頑張ってね!!
【飼育展示係 くわばら】