更新日:2022.12.21ゾウ会議
ゾウ会議
令和4年12月5日、インドゾウ担当者は長州におったがじゃ...
こんにちは、インドゾウ担当です。
某大河ドラマのような出だしで始めましたが、12月5日、6日に山口県(昔の長州藩)にある周南市徳山動物園に出張してきました。
何をしに行ったかというと、「第31回ゾウ会議」という全国のゾウ飼育園館の関係者が集まり、研究発表や情報交換を行う会議に参加してきました。
(立派なホールが発表会場だったので緊張しました...)
初日の12月5日は北は北海道、南は沖縄まで全国の動物園からゾウの繁殖や治療、環境エンリッチメントなどに関する研究発表が行われました。
私も今回が初参加かつ約80名も参加者がいたので緊張しつつ、「インドゾウにおける自動給餌器の導入と効果検証」という演題で発表をしてきました。
なにやら堅苦しい演題ですが、簡単に言えば今年の3月にインドゾウの展示場に設置した「きゅーじくん」の紹介と、「きゅーじくん」を使うようになってラスクマルとシュリーにどんな影響があったのか発表してきました。
6日は最初にいくつかのテーマに分かれてグループ討議を行いました。
私は繁殖に関するグループ討議に参加したのですが、実際に繁殖に成功した園館の事例を聞くことができて大変勉強になりました。ズーラシアでもラスクマルとシュリーに赤ちゃんができるように試行錯誤しなければ!と感じられる良い機会になりました。
グループ討議の後は徳山動物園のゾウ舎に移動し、ゾウが転倒してしまった状況を想定して、ゾウが立ち上がるのを補助する訓練を行いました。
(新しくてとても広いゾウ舎でした)
本物のゾウの代わりに重さ約3tのウッドチップが詰まった袋を使用したのですが、私も作業要員として訓練に参加したものの、中々袋を動かすことができませんでした。この作業にはたくさんの人員と道具が必要となるため、日頃から道具の準備や作業時の指揮系統などを想定して万が一の事態に備えておくことの重要性を痛感することができました。
(いろいろな工具やクレーンを使って袋を動かしました)
今回ゾウ会議に参加して、全国のゾウ担当飼育員と直接お話をすることができたのはゾウの担当歴が浅い私にとってとても有意義な経験になりました。
今後も動物園同士で情報共有しながら、横浜のゾウたちの暮らしが豊かになるように精進していきます。
【おまけ】
ズーラシアから徳山動物園に引っ越したアカアシドゥクラングールのマニとプクも元気に暮らしていましたよ!
(インドゾウ担当 岡﨑)