更新日:2023.09.04 地域の生きもの保全プロジェクト活動のご報告 8月
地域の生きもの保全プロジェクト活動のご報告 8月
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8月上旬から、ころころ広場の池のアメリカザリガニの生息数調査を開始しました。
アメリカザリガニは日本の在来種や生態系に大きな影響を及ぼしていることから、2023年6月に「条件付特定外来種」に指定されました。
これまでの研究により、水草を切断してしまうこと、水生昆虫や魚を食べてしまうことがわかっています。
一方、ころころ広場前の池では、カワセミやカイツブリがアメリカザリガニを食べているのも目撃しています。おそらくイタチやタヌキなどもザリガニを食べているのではないかと思います。
今後もアメリカザリガニの悪い影響の部分だけでなく、全体の環境の中でどのような役割をしているのか、注意深く観察していきたいと思います。
8月下旬にはころころ広場前の池の定期調査を行いました。
調査では、以下の生き物たちと出会うことができました。
【哺乳類】 ホンドタヌキ(幼) 1/アライグマ(足跡)
【爬虫類・両生類】 ニホンカナヘビ 2、ウシガエル
【昆虫類】 キイトトンボ 6 / アジアイトトンボ 11 / クロイトトンボ 1 / ギンヤンマ 2 / シオカラトンボ 17 / オオシオカラトンボ 4(交尾確認) / オンブバッタ 1 / ショウリョウバッタモドキ 5+ / ツチイナゴ 1 / フキバッタ類 1 / イチモンジセセリ 2 / ヤマトシジミ 2 / アゲハ 1 / アカボシゴマダラ 1(幼) / ヒゲナガカメムシ / クマバチ 2 / ツクツクホウシ(鳴き声) / ミンミンゼミ(鳴き声) / アブラゼミ
【その他無脊椎動物】 ナガコガネグモ / アメリカザリガニ 4
中型のトンボ類はシオカラトンボとオオシオカラトンボのみの確認でした。イトトンボ類はアジアイトトンボが比較的多く確認されました。キイトトンボはピークが過ぎて、数が減ってきました。
また、子タヌキも確認されました(画像は以前確認した個体です)。親から離れて独り立ちの時期みたいですね。
また、7月から開催していた身近ないきもの展も無事に終了しました。観覧およびアンケートに回答いただいた皆さま、ありがとうございました。次回は、よりグレードアップして開催していきたいと思います。
9月には池の状況の変化を注視していきたいと思います。また、赤とんぼ類が増えてきたり、モズの高鳴きが聞かれたり、徐々に秋を感じられることと思います。
職員を見かけたらぜひ声をかけてくださいね!
一緒に横浜・ズーラシアの自然環境についてお話ししましょう!
地域の生きもの保全P