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~ 幼虫☆見つけたい! 2-2 セスジスズメとコマツヨイグサ ~の写真

更新日:2023.08.26~ 幼虫☆見つけたい! 2-2 セスジスズメとコマツヨイグサ ~

更新日:2023.08.26

~ 幼虫☆見つけたい! 2-2 セスジスズメとコマツヨイグサ ~

先日のブログ(幼虫☆見つけたい!2)を作成するにあたって、いろいろ調べていました。

セスジスズメの幼虫はヤブカラシを食べるのは知っていたのですが、意外といろいろな植物を食べているのだと思い、その植物を調べてみました。
コマツヨイグサ.jpg
今回セスジズズメが食べていたのは、このコマツヨイグサでした。
宵待草(よいまちぐさ)とも呼ばれる仲間で、夜に花を咲かせ朝にはしぼんでしまいます。
原産地は北アメリカ。
??
あれ?セスジスズメは日本や東南アジアなどにいて、北アメリカにはいないはず。
なんで北アメリカ原産の植物を食べることができるのでしょう?


調べてみると、コマツヨイグサはアカバナ科に属しているので、セスジスズメが食べられる植物に入っていました。他にも中米原産のサツマイモも、セスジスズメが食べられるヒルガオ科に属しています。


どの植物を幼虫が食べられるかは、卵を産み付けるメスが判断しているのです。
よくわかりますよね。不思議です。
(同じ科の植物でも食べない種類の植物もあります)


そういえば、キアゲハが食べるセリ科の植物も、パセリは地中海原産、ニンジンは中央アジア原産なので、もともと日本にはない植物なのですが、メスは幼虫が食べられるセリ科の植物と判断して卵を産み付けるのです。
キアゲハ.jpg


逆を言うと、もし昆虫が国外に移動してしまった場合、そこに食べられる植物があって条件が整えば、繁殖できてしまう可能性があるということです。
それは国内でも起こりうることですので、気をつけましょう。


鈴木