更新日:2023.02.10馬の歩き方、走り方
馬の歩き方、走り方
今回は、馬がどのように歩いている(走っている)かというお話です。
馬の歩き方、走り方には、大きく分けて4種類に分けることができ、それぞれ名前がついていて歩法と言います。今回はこれを連続写真でご紹介します。
常歩(なみあし)/ ウォーク
馬が歩いている状態で、人間で例えるなら歩いているのと同じようなイメージです。4節の一定のリズムの繰り返しで、「タンタンタンタン」「タンタンタンタン」...という感じです。ちなみに人間の場合は、左右それぞれ1歩ずつ「タンタン」「タンタン」...の2節のリズムの繰り返しです。
左後肢が地面に着くと、左前肢を振り上げます。
左前肢が地面に着くと右後肢を振り上げます。
今度は、右後肢が地面に着くと、右前肢を振り上げます。
右前肢が地面に着くと、左後肢を振り上げます。
これの繰り返しです。
蹄が地面に着く順番は、左後肢→左前肢→右後肢→右前肢・・・となります。
速歩(はやあし)/ トロット
馬が小走りしている状態、人間で例えるなら軽くジョギングをしているイメージです。2節の一定のリズムの繰り返しで、「タッタッ」「タッタッ」...と、この場合のリズムは人間と同じです。
右後肢と左前肢が同時に地面に着いて、
左後肢と右前肢を振り上げます。
左後肢と右前肢が同時に地面に着いて、
右後肢と左前肢を振り上げます。
これの繰り返しです。
蹄が地面に着く順番は、右後肢・左前肢→左後肢・右前肢・・・となります。
駈歩(かけあし)/ キャンター
馬がパカラッパカラッとゆったり走っている状態で、人間で例えるなら速めのランニングのイメージです。3節の「タタターン」「タタターン」...というリズムになります。左右非対称の走り方になり、完全に空中に浮く瞬間があります。今回、写真で紹介するのは左手前(左カーブが走りやすい走り方)です。
始めに右後肢が地面に着いて、
次に左後肢と、
右前肢がほぼ同時に地面に着きます。
最後に左前肢が地面に着き、
体重を左前肢にのせて、
飛び上がります。
そして、再び右後肢が地面に着きます。
これの繰り返しです。
左手前の駈歩では、蹄の地面に着く順番は、右後肢→左後肢・右前肢→左前肢・・・となり、右手前では、左後肢→右後肢・左前肢→右前肢・・・となります。
襲歩(しゅうほ)/ ギャロップ
馬がドドドドーと速いスピード走っている状態で、人間で例えるなら全力疾走しているイメージです。4節の「ドドドドッ」「ドドドドッ」...というリズムになります。競馬で走っている馬はこの走り方です。見た目で駈歩との違いはわかりにくいのですが、一番の違いは駈歩は最大3肢の蹄が同時に地面に着いている瞬間があるのですが、襲歩では最大2肢の蹄しか同時に地面につきません。連続写真が撮れなかった上に何種類か走り方があり、説明すると難しくなってしまうので今回は割愛します。速くなった駈歩とイメージしてもらえればと思います。
連続写真は上手に撮れなかったので、ここはしんすけの襲歩の様子をご紹介します。
足が4本あるのに順番やタイミングが決まっているなんて不思議ですね!ズーラシアに遊びに来た際には、馬や他の動物の歩き方にも注目してみてくださいね。
ぱかぱか広場で馬が走って運動しているタイミングに来られたらラッキー!?様々な走り方が見られるチャンスかもしれませんよ。
今回は馬の歩き方や走り方の種類の紹介でした。次回もお楽しみに!
ぱかぱか広場 北川健史