更新日:2023.02.05フキの想い出・・・(最終回)
フキの想い出・・・(最終回)
前回のブログ:フキの想い出・・・④
数回にわたって、ヤブイヌのフキの想い出を振り返ってきましたが、今回で最後となります。
オスのパパマルと、メスのカノンでペアリングをするため、フキは部屋を引っ越しました。
以前はパパマルが使用していた箱内にも、全く問題なく入っていました。
そして餌の大きさや内容も、変更した内容で問題なく採食していました( ^ω^)・・・
しかし、12月に入ったか入らなかったか?
その頃から、大きい餌は食べにくそうにし始めたため、小さく切って与えるように変更したところ、だいたい完食していたフキ。
外が好きだったフキ。サブ運動場から、いつもその先にある展示場を眺めていました・・・
ケガをしたため、跛行が見られていたフキ。展示場でその姿をお見せすることにためらいがあったため、休園日に展示場に出したりしていました。
しかし、折角だからフキを見ていただこう!!
そう思って12月26日、比較的暖かかったこの日に、数か月ぶりとなる公開に踏み切りました。
この日の朝、給餌した餌を完食することはありませんでしたが、半分以上を食べていました。
久しぶりに展示したこの日が、最期になるとは・・・・・
小屋内への出入りに少し苦労していたので、早速スロープを作り始めたのでしたが・・・
扉を開けても戻ってこず、様子を確認すると小屋内でぐっすり寝ていたフキ。声をかけても、すぐには起きないほどでした・・・・・・
しかし少しして改めて呼んで扉を開けると、トコトコと戻って来たフキ。
疲れてしまっていたのでしょうか?
部屋に戻ると、採餌もせずに箱内で眠り始めました。。。
この日を最期に、新年での展示を迎えることが出来ず死亡したフキ。
室内に留めておき、もっともっと加温して行動を制限していたら今年まで生きていたかもしれません。
しかし、果たしてそれがフキのためになるのか? 新鮮な空気を吸いながら、太陽の陽を浴び外で歩き回れた方が、フキにとっては良いのではないか?
その判断が正しかったのか? それとも間違っていたのか?
フキに聞いてみられたら良いのですが・・・・
たくさんの人が、ヤブイヌに興味を持つきっかけを作ったフキ。
優しい顔。優しい表情で、寝ているときも、起きているときも過ごしていたフキ!!
これまで、本当にありがとう!! お疲れ様でした。
飼育展示係
石和田 研二