更新日:2024.03.06チンパンジーの15年 その伍 ~旅立ち編~
更新日:2024.03.06
チンパンジーの15年 その伍 ~旅立ち編~
前回のブログ:チンパンジーの15年 その肆 ~成長編~
「チンパンジーのメスはおとなになると生まれた群れを離れ、他の群れに移動する」という野生での習性にならって、動物園生まれのチンパンジーのメスはおとなになったら、他の動物園に移動するのが通例です。
フクもそろそろそのお年頃。
こどもの時代は終わり、群れの中でも微妙な立場。
順位の高いタマエを母に持つマリモは、のびのびと過ごしているのに・・・。
それでもハルに対するお世話好きは相変わらず。
展示場では、母サチコよりフクと一緒にいることが多いハル。
ハルが自分で動けるようになっても側で見守り、
高い木の上で、木登りの練習をさせたりもします。
そんなフクが、日立市かみね動物園に移動することになり、
2021年3月、
担当者たちに見守られ、旅立っていきました。
この日、フクのいなくなった展示場で、ハルは何を思ったのでしょう。
・・・そして同じ日、フクと入れ替わりでかみね動物園から若いメスのチンパンジーがやってきました。
(飼育展示係:おぐら)