更新日:2024.03.22雨の中での大捕り物~逸走動物捕獲訓練を実施しました~
雨の中での大捕り物~逸走動物捕獲訓練を実施しました~
皆様こんにちは。
去る3月12日の休園日、今年度の逸走動物捕獲訓練を実施しました。
この訓練は災害等が起きた際に破損箇所から動物が逃げ出してしまった状況を想定したもので、広いズーラシアの敷地内で様々な状況に対応できるように毎年内容を変えながら実施しています。
(昨年の様子はこちら:ライオン捕獲大作戦!~捕獲訓練を実施しました~)
今年度は亜寒帯の森ゾーンのゴールデンターキンが逸走したという想定で訓練を行いました。昨年に引き続き、園内の警備スタッフやインフォメーションのスタッフも一緒に訓練を行いました。
当日はあいにくの大雨でしたが、悪天候での訓練も必要だろうということで訓練を決行しました。
地震が発生し、各動物・獣舎に異常がないか確認していく中で展示場の岩が崩落して、ゴールデンターキンが園路に逃げ出しているのを発見しました。
(園路に逃げ出したゴールデンターキンと、発見した飼育担当者)
すぐに全職員に情報共有し、ゴールデンターキンの捕獲にあたるチームと来園者を避難させるチームに分かれて作業を開始しました。
(園路にいる来園者を安全な場所に誘導します)
(ゴールデンターキンの様子を確認しつつ、捕獲のための体制が整うのを待ちます)
来園者の避難誘導が完了し、獣医師の麻酔銃の準備ができたところで、確実に麻酔を打つためにインドライオンとゴールデンターキン間のトンネル内に車両で動物を追い込み、麻酔銃で射撃しました。
(トンネルに追い込まれたゴールデンターキン)
(麻酔を打たれて倒れたゴールデンターキン)
そして麻酔が効いて眠ったところに網をかけて、獣舎に搬入して無事に訓練を終えることができました。
(万が一の時のために網を掛けてから運びました)
また、今年は新たに園内に配備している簡易担架の組み立てと使用方法のデモンストレーションも行いました。
(簡易担架の組み立ての様子)
今後も内容を更に充実させながら、有事の際に人と動物たちの安全を確保できるように備えていきます。
(捕獲訓練担当 岡﨑)