更新日:2015.11.11菊が見頃です
更新日:2015.11.11
菊が見頃です
ただ今、菊花展を開催中です。
今回は、愛好会の方々にお借りした菊に加えて、
こども植物園で栽培した古典菊も花壇を作って展示しており、
見頃を迎えています。
こちらは、京都・大覚寺に伝わる「嵯峨菊」で最も古い
品種群といわれています。
こども植物園では正式な仕立て方法の七五三作りで
仕立て展示しています。
この菊が持つ雅かつ侘び寂びの風情を表現するには、
葉の繊細さが大切です。そのため、葉が大きくならない
ように肥料は控え気味に育てます。
しかし草丈は背丈以上に伸ばさなければならず、
そこが加減の難しいところなのです。
今回は、御影の石板と白川砂を用いて、京都の雰囲気を
演出してみました。
こちらは「江戸菊」。
江戸では「正菊」と呼ばれていたほど、
菊といえばこの菊を指したそうです。
一度開いた花弁が再び閉じ合わさります。
花弁の表と裏のツートンカラーがなんとも粋です。
いかにも江戸っ子好みですよね?
品種名も「下谷詩人」だなんて、下町情緒たっぷりです。
江戸菊の雰囲気に合わせて杉皮を使ってみました。
ほかにも、箒作りや天地人作りにした伊勢菊なども
展示しています。
菊花会の方の懸崖菊。そろそろ満開です。
野生のキクも展示しています。
関東では自生がないため、あまり目にする機会のない
ノジギクやシオギク、シマカンギクなども展示しています。
純血個体のまとまった展示はなかなかありませんので、
この機会にぜひ、ご来園・ご鑑賞ください!!
★菊花展★
協力:横浜菊花会、小菊盆栽芸術協会長生会
会期:10月30日(金)~11月29日(日)
時間:9:00~16:30