更新日:2019.03.07春を告げるプリムラ
更新日：2019.03.07
春を告げるプリムラ
3月に入りいろいろな花が咲き出しました。この時期になると、この数年展示するのが圃場で育成しているプリムラ類の鉢植えです。当園では4月のさくらそう展と関連付けて、西洋サクラソウの代表的園芸品種のポリアンタの改良のもとになった原種・ウルガリス種、ウェリス種、エラティオル種をメインに展示しています。
やさしい黄色、春の喜びにあふれているように見えませんか？！私の思い入れはさて置き、こちらを「プリムラ ウェリス」と思った方、ちがいます！この花は「プリムラ ポリアンタ」です。市場には出回らない種類で、意外と個人の庭先などでみかけることがある植物です。今年は早めに咲き出しました。ポリアンタって園芸品種じゃないの？と思われる方が多いかと思いますが、分類学上の「プリムラ ポリアンタ」は「イチゲサクラソウ」こと「プリムラ ウルガリス」と「セイタカセイヨウサクラソウ」こと「プリムラ エラティオル」との自然交雑種についた名前なんです。英国では偽のオックスリップ（エラティオルの英名）といわれ、しばしばエラティオル種と間違われるようです。似ていますから仕方がないですが、この際こども植物園で正しい知識を身に着けましょう！ご来園お待ちしております。（現在展示している種類は「プリムラ ウルガリス」と「亜種シブトルピー」、「プリムラ プルホニキアナ」（ユリアエ種と間違われる）と「プリムラ ポリアンタ」です。ウェリス種とエラティオル種はまだ開花しておりません。開花次第展示いたします。）※インスタグラムには「プリムラ プルホニキアナ」を載せてますのであわせてどうぞ。