更新日:2019.06.08花菖蒲が咲き出しました。
花菖蒲が咲き出しました。
ただいま、「花菖蒲展」開催中です。当園の花菖蒲展は他園の展示とはちがい、山形県長井市に伝わる「長井古種」にこだわった内容となっております。長井古種は、現在でも長井市のあやめ公園で保存されている系統で、ノハナショウブに近いすっきりとした趣を持っているのが特徴です。でもどことなく江戸系品種と似た花を咲かせる品種もあり、なにかそれらには関連性があるようですが、はっきりとしたことはわかっていません。こども植物園では30年近くこの貴重な長井古種を系統保存してきました。長井以外ではあまり目にする機会の少ない品種もあるんですよ！。そろそろ梅雨入りですが、しっとりとした風情の花菖蒲をぜひお楽しみいただければと思います。（期間中すべての品種がそろって咲いているわけではありません。）
では、現在咲いている品種からいくつかピックアップします。
こちらは「雪衣（ゆきごろも）」。内花被（ないかひ）の縁に紫が入りなんとも上品ですし、ネイミングも素敵です。江戸系の古種「武蔵川」にちょっと似ています。ちなみに長井古種は全部で34品種あります。
こちらは「野川の辺（のがわのあたり）」。なんとも涼やかな花です。野川とは長井付近を流れる川のことです。ところで、花菖蒲は本当に雨空が似合う花だと思いませんか？。
長井市指定天然記念物13品種のうちのひとつ、「朝日の峰（あさひのみね）」。雪で白銀に輝く飯豊連峰をイメージした名前です。純白のすっきりとした花で、長井古種らしさにあふれています。長井のあやめ公園以外ではなかなか見られない品種です。
こちらも長井市の天然記念物「日月（じつげつ）」。特に小ぶりな花でかすり模様が入ります。
花が終わると植え替えが待っています。量が量なので考えるとちょっとブルーになりますが、がんばります...。
『花菖蒲展』 期間：6月16日（日）まで 開園時間9：00～16：30
場所：池の前広場 期間中無休