更新日:2020.06.03メイド in ジャパン
更新日:2020.06.03
メイド in ジャパン
6月に入り、湿った季節となってきました。しっとりとしたこの時期にピッタリな花が、「ヤマボウシ」。山法師と書きますが、山帽子と書くこともあるようです。同じミズキ属の落葉高木で、アメリカ原産の「ハナミズキ(花水木)」とどことなく似ていますが、こちらはれっきとした日本原産の植物です。このヤマボウシ、箱根でたくさん見られます。木原博士はこの花が好きだったそうで、四季折々箱根にかよい、この植物の花の変異の観察と研究をしました。
↑ やっぱり"山法師"ですよね(帽子ではなく)。
ハナミズキと違い、先のとがったすっきりとしたシェイプです。白い花弁のように見えるのは総包片(そうほうへん)といい、花は中央に丸く見えている部分で小さい花の集合体です。木原博士が観察したように、総包片の形は個体ごとに違うので、「自分はこの木の花の形が好き!」なんて、お気に入りを見つけるのも楽しみ方のひとつです。秋には赤い果実が実ります。
ハナミズキもそうですが、自然樹形が美しい樹木です。(あくまで個人の感想です。)