更新日:2020.11.02天と地と人と
天と地と人と
11月1日より菊花展が始まりました。ご協力いただきました、横浜菊花会並びに小菊盆栽芸術協会長生会の皆様、誠にありがとうございました。
菊花展といえば、まずは大菊。こちらは3本仕立てといって、ひとつの苗を枝分かれさせて花を咲かせます。ですから元は一本です。ポイントは、花の高さ。タイトルの通り、天地人(てんちじん)といって、一番高い花が「天」次が「地」そして「人」を表しています。天地人とはこの世の世界観で、この一株の菊の中にこの世界が凝縮されているのです!!深い...。この高さのバランスに仕上げるのはとっても大変なんですよ。
こちらは小菊盆栽。実は1年ほどでここまで仕上げるのだそうです。2年以上は経っていないのです。驚きです。
もちろん今年も、こども植物園で保存している野生の菊を展示しています。野生の菊は、開花期に幅があります。開花次第、随時追加展示しますのでお楽しみに!
ー今日の野菊ー
「リュウノウギク(竜脳菊) Chrysanthemum japonicum 」
キク科キク属
日本固有のキク。本州(福島、新潟以南)・四国・九州(一部)に分布。
山地の岩場など(特に石灰岩地帯)に生えます。葉や茎に竜脳に似た香りがするのが名前の由来です。
関東では、もっとも目にすることのできる、キク属の植物です。
『菊花展』17日(火)まで。16日(月)は休園日。池の前、テントにて展示。
バラ園でももたくさんの品種が咲いています。
ー今日の殿堂入り品種ー
「ピース Peace」
系統:ハイブリッド・ティー HT
作出者:フランシス・メイアン (フランス)
作出年:1935年
バラといえば、ピースといわれるくらいの名花。大戦後、平和を祈って名づけられたこの品種は、
たくさんの優秀な子供を生み出しました。ピースの血を受け継ぐ品種をピース・ファミリーと呼びます。
世界バラ会連合・世界バラ会議選出 殿堂入り品種第一号です。
折を見て、野菊と殿堂入り品種バラをご紹介していこうと思っています。