更新日:2021.04.24バラ園にて...4月
バラ園にて...4月
4月だというのにバラがちらほらと咲いてきました。とくに、オールドローズ・ゾーンのチャイナやティー系の花が花盛りです。
筆頭は、「コウシンバラ(庚申薔薇)」こと「ロサ・キネンシス」。四季咲き性を現代バラにもたらした祖とされています。キネンシスとは、中国のという意味、チャイネンシスと読めば納得ですよね。↓ おお、偉大なるマザーローズ!!
「オールド・ブラッシュ」↓ 「パーソンズ・ピンク・チャイナ」ともいいます。最初に中国からもたらされた四季咲きバラ4種のうちのひとつ。世界バラ会連合オールドローズ殿堂入り品種です。コウシンバラによく似ています。かなり古い時代に日本に渡来したようで、各地で古い株が見られ、こちらもコウシンバラと呼ぶことがあります。
「ヒュームズ・ブラッシュ・ティー・センティッド・チャイナ」↓ こちらも中国からヨーロッパにもたらされた最初の品種とされていますが、本物は、寒いヨーロッパでは絶えたともいわれています。北大西洋に浮かぶバミューダ諸島で見つかった「スパイス」とよばれているバラが、ヒュームズ・ブラッシュではないかといわれていて、とても壮大なロマンを持つバラなんです。
「デュッセス・ドゥ・ブラバン」↓ 和名があって、「桜鏡(さくらかがみ)」といいます。古い時代に日本に渡った品種には、和名が付けられていることが多く、先日ご紹介した「サフラノ」には「西王母」の名があります。ガーデニングブームの一端を担ったイングリッシュローズは、このようなカップ咲きの品種が多く人気がありました。(現在進行形です。)いわば、こちらが、走りということでしょうか。
「ムタビリス」↓花色が、アプリコットからピンクに変わるチャイナローズ。この性質はコウシンバラの野生種から受け継がれているのかもしれません。
咲き進むと...
これも、オールドローズの...。ちがいます。こちらは、HTことハイブリッド・ティーローズの「ベスビアス」です。↓ 一重なので原種っぽい面持ちですが、ベルベットのような濃い赤がなんとも印象的です。こういった現代バラもあるんですよ。
こちらも一重のHT、「デンティー・ベス」。↓ 品の良いピンクに濃い紅の雄しべがなんとも上品。デンティーとは、優美なとか可愛らしい、上品なといった意味合いですが、その通りですね!
速報。以前、ご紹介した、アンネのバラが咲きました。↓