更新日:2021.11.23ふたつの式部
更新日:2021.11.23
ふたつの式部
自然観察林沿いの階段を登っていると、「ん?」。いやに大きなムラサキシキブが...。実の量も多いし、葉も巨大、つやもある、茎も太い。となりには、見慣れているムラサキシキブがあるのですが、くらべるとやっぱり全然違う!調べた結果、「オオムラサキシキブ」でした。↓
(ちょっとピンボケですみません。)
「ムラサキシキブ」と違い、元来海岸近くに生えるこの植物。鳥は運んできたにせよ、こども植物園も海に近いということでしょうか?ところで、自然観察林では、近年いままで咲かなかった植物が花を咲かせ、初めてその存在に気が付くということが多いです。台風で倒木があったりして、林が明るくなった影響だと考えています。間伐というのは、健全な林の維持には欠かせないのです。
こちらは、となり合わせの「ムラサキシキブ」。この写真は少し前のもの。
「オオムラサキシキブ」がまだ葉が青いのに対し、「ムラサキシキブ」は今は黄葉していて、果実も鳥たちのえさになり、ほとんどありません。↓
このことからも、種が違うのは明らかだと思います。両者がとなり合って生えているのはとても興味深いと思いませんか?「式部姉妹」とでも呼びたくなってしまいました。