更新日:2022.01.23サンゴのような
サンゴのような
とても寒い日が続いていますが、暖かい多肉植物温室では、去年はなぜか咲かなかった「アロエ・ストリアタ Aloe striata」が例年通りのこの時期に、花を咲かせてくれました。別名「コーラル・アロエ」といいます。本当に、陸に上がった珊瑚のようですね。(写真一番後ろの大きなアロエは「鬼切丸 Aloe marlothii」)↓
アロエといえば、葉のトゲトゲを連想しがちですが、うっすらと紅が乗る葉の縁はそのトゲトゲが無く滑らか、青白い葉色とのコントラストがなんとも上品で、ファンの多いアロエです。原産地は南アフリカ・ケープ州。
かつては、アロエに分類されていた「アロイアンペロス・キリアリス Aloiampelos ciliaris」も愛らしい小ぶりな花を咲かせています。↓
こちらも、南アフリカ・ケープ原産で、葉縁はトゲ状になっていますが、さわると柔らかです。葉が茎を取り巻いていて、そこの部分の毛が種小名の由来となっています。ciliarisとは「睫毛(しょうもう)のある」といった意味です。なるほど、白いまつ毛のようですね。茎がとても伸び、良く茂ります。
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熱帯温室では、「キンカチャ(金花茶)Camellia petelottii」が咲いています。蝋のような質感の黄色い花は、一見作り物のようです。葉にもつやがあり、葉だけでも十分楽しめます。(中国ではツバキの仲間を何々茶と呼ぶそうです)。中国南部~ベトナム原産で、種小名が「chrysantha」や「nitidissima」とされることもあります。1965年のこの黄色いツバキの発見は、当時センセーショナルな出来事でした。
このツバキは、低温下や直射日光のような強い光のもとでは、元気に育ちません。湿度も好みます。