更新日:2022.03.26桜以外
桜以外
花木園で桜たちのようすを見ながら他の植物たちもウォッチングしました。この時期ですから紹介しきれないですが。
オガタマノキ属 / Micheliaの園芸品種(モクレン科)。(花木園にて)↓
同じくモクレン科のシデコブシ / Magnolia stellata。庭木としてよく植えられる人気の花木。でも植物としては限られた地域にしか自生していない、とっても貴重な日本固有のモクレンの仲間です。ヒメコブシとして、花が小ぶりで桃色の個体がよく栽培されています。(花木園にて)↓
香りはほとんどしませんが、ジャスミンの仲間、中国原産のウンナンオウバイ / Jasminum mesnyi(モクセイ科)↓ この時期は、黄色い滝のようです。(花木園にて)
このようにたくさんさいていると、意外とうまく写真に収めるのが難しいですね。頭上で咲く横浜緋桜とのコントラストが華やかさを生み出します。
お馴染みのレンギョウ / Forsythia suspensa(モクセイ科)。この黄色が、世の中の春を演出してくれるんですよね!!(花木園にて)↓
このほかに、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウ(生垣園にあり)があります。レンギョウは中国原産ですが、日本にも花着きがもっと少ない固有種のヤマトレンギョウとショウドシマレンギョウが限られた地域に自生しています。
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学名のロドレイアのほうが、通りの良い?シャクナゲモドキ。シャクナゲモドキですが、マンサク科です。こちらは、Rhodoleia henryi
こちらはクロフネツツジ / Rhododendron schlippenbachii(ツツジ科)。なんと「ツツジの女王」とも言われているそうです。極東アジア原産。女王様はもともと日本にはいらっしゃいませんでした。(花木園にて)↓
とても淡い花色ですが、あでやかさとともにはっきり、すっきりした感じがあります。
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園内、ひいては日本各地でもっとも普通に見られるスミレの仲間、タチツボスミレ / Viola grypoceras(スミレ科)。(野草園にて)↓
狩場の丘周辺ではいくつかのスミレの仲間を観察できますが、こども植物園の中で見られるのは、ほぼこの種のみです。スミレというスミレが存在しますが、見かける頻度からすると、このタチツボスミレのほうが、スミレの代表格のような感じがするので、こちらを「スミレ」にしたほうがよいのでは?(こども植物園だよりNo.164でスミレを特集しています。)
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この時期園内での遭遇率の高いスノーフレーク / leucojum aestivum(ヒガンバナ科)、原産は、ヨーロッパからイラン北部。aestivumとは「夏の」という意味ですが、しっかり春に咲きます。スズランズイセンなどと呼ばれることも。(野草園にて)↓
特にイギリスでは根強いファンを持つ植物的に近縁のスノードロップ/Galanthusにくらべると草丈が高いので、花が小ぶりに見えますが、こうして寄ってみるとなかなか素敵じゃないですか!
今日はここまで。