更新日:2023.06.15パンコムギの祖先野生種を展示中
更新日:2023.06.15
パンコムギの祖先野生種を展示中
横浜市こども植物園は、植物遺伝学者である
木原均博士の研究所跡地を活用して整備されました。
木原均博士は植物遺伝学で数々の功績を残していますが、
中でも現在最も流通している「パン小麦」の祖先種が
コムギ種の「マカロニコムギ」とエギロプス種の「タルホコムギ」の
交雑種であることをゲノム分析で解明したことで有名です。
「タルホコムギ」↓
「タルホコムギ」は中東原産で、小穂が樽のような形状をしていることから名付けられた
コムギに近縁の野生植物です。
「マカロニコムギ」↓
「マカロニコムギ」は広く栽培されているコムギの中で唯一の4倍体種で
乾燥、高温気候に適するため、地中海沿岸や北アフリカ、中央アジア、アメリカ大陸
などで栽培されています。
「小麦農林10号」↓
岩手県農事試験場において、稲塚権次郎が育成した「小麦農林10号」は
背丈が低く倒れにくい特徴があります。
戦後アメリカ・メキシコなどで「小麦農林10号」を親として品種改良された短稈多収品種は
世界各国で栽培され小麦の生産が大きく向上したため「緑の革命」と呼ばれました。
是非、展示研修館でご覧ください。