更新日:2021.06.01海の環境を考えよう(第1回)海の公園誕生のひみつ
更新日:2021.06.01
海の環境を考えよう(第1回)海の公園誕生のひみつ
いつも海の公園をご利用いただきありがとうございます。
今月は環境月間です。海の自然的環境に接することのできる海の公園。そこで、公園で見られる生きものや私たちの自然との関わり方などについて、数回にテーマを分けお伝えしていきたいと思います。この機会に「海の環境」について一緒に考えてみませんか。
海の公園は、今から33年前、1988年(昭和63年)オープンしました。初回はこの公園ができるまでを振り返ってみたいと思います。
金沢八景は、江戸時代の歌川広重の浮世絵にも描かれた8つの絶景です。そのうちの一つ、乙艫帰帆(おっとものきはん)は、海の公園ができるはるか昔この地の海岸線の景観が美しかったことを表しています。
昭和初期以降40年代まで横浜の沿岸部には海水浴場があり、乙舳海岸も海水浴で賑わっていました。
その後、埋立により当時の海岸線はなくなりましたが、横浜の海岸を復元する臨海公園を造ろうと、金沢地区の埋立に合わせ海の公園が整備されました。
埋立前後の写真です。海岸線の先端部の位置を目安に比較してみましょう。従来の海岸線より海側に海の公園の海岸があるのがわかります(左が埋立後、右が埋立前です)
海の公園の砂浜は、山砂を使用した人工海浜です。造成当時はアサリなどの海の生きものにとって住みやすくできるか試行錯誤したようです。
次回は「海の公園で見られる鳥」についてお話しします。